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2020年10月13日 (火)

アサンプション国際中高(01)山根先生のPBL型授業はリフレクションの竜巻でGRITな「言葉」のチカラを身につける。

★アサンプション国際中学校高等学校(以降「アサンプション国際中高」)の国語科教諭山根先生のPBL型授業は、生徒の才能があふれる場です。PBLは、最終的にはパブリックオーディエンスに自らの考えや企画、問題解決の提案、実践の報告などをプレゼンするまで上昇気流に乗る学びの場です。

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★クラスの中だけのプレゼンの体験しかしないと、しないよりはましですが、視野が広まりにくいし、複眼思考も鍛えられないでしょう。度胸もつかないかもしれません。自分の言葉のチカラがあるかどうかもわからないかもしれません。何といってもモチベーションの持続可能が生徒によってマチマチになります。

★そこで、山根先生は、東洋大学の百人一首大会や朝日新聞社の「私の折々のことば」コンテストを活用します。学習指導要領の中の詩歌や論説文のところと結合して行うので、授業の中でできてしまいます。

★全体で200分かけて実践したということです。教科書に載っている短歌や評論文をモデル(模倣)にして、どういう点を見て講評をつくる(内省)のかスキルや視点などの知識を発見(格納)していくことをまずします。

★その後、生徒は短歌か折々のことばを創作編集(創出)していきます。そして、まずは、身につけた講評視点やスキル(想起)で、自己添削をします。置き換えて言えば、自己リフレクションをします。そしてそれを山根先生がみて、さらにフィードドバックします(他者リフレクション)。

★そして、今度は生徒同士が講評を言い合います。相互リフレクションをするわけです。

★こうして、自己→他者→相互というリフレクションを幾重にもしていくことで、講評という思考スキルが生徒の中で明らかになっていきます。足りないものは追加されていきます。

★山根先生によると、セルフリフレクションのとき、没入し、相互リフレクションの時には、大いに盛り上がるそうです。

★リフレクションを重ねるたびに、視点もスキルも増えるわけです。生徒は自ら知的に成長していると実感できる授業だということです。

★山根先生のこの授業プレゼンを受け、岡本先生と松平先生も参加し、8つの視点で分析シェアしていきました。

★アクティビティという学びのデザインが、生徒の思考を刺激し、豊かな学びの表情を見せてくれていることが再現されていきます。深い思考には、リフレクションを幾重にもらせん状にセットしていくことが改めて重要であるということに気づいたのです。

★自己添削、相互添削。実はこれは編集過程の基礎でもあります。言葉のチカラは、リフレクションが埋め込まれた対話を幾度も重ねられることと、そのチカラが世界の人びとと共感を生むものであるように考え抜くGRITマインドが必要であることにも気づくことができました。アサンプション国際中高の先生方、ありがとうございました。

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