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2020年10月22日 (木)

ノートルダム学院小学校 思いやりが学びの原点

★ノートルダム学院小学校(以降「ND」)では、先生方がチームNEXTという自主プロジェクトを行っています。昨年秋くらいから動き始めて徐々に本格稼働してきました。今回のパンデミックでしばらくZoomでコミュニケションをとってきましたが、今回は久々にリアルな空間で学び合いを行うことになりました。

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★NDはオンライン授業やPBL授業を行っています。今までは特にすべての教師が行うというわけではなく、行う先生は行うが、そうでない先生もいるという感じでした。

★しかし、今回のパンデミックで生徒が自ら考え仲間と協力して困難を乗り越え解決をしていく必要性を先生方は感じ入ったということです。そこで、好奇心・探究心・冒険心を大切にしながら、思いやりを互いにもち、深く考えていく学びとしてPBLに挑戦しようということになったようです。

★学内でPBLについて探究し、研究する対話が盛り上がり、実践しては改善していく流れが生まれてきていて、大きな川になる兆しがみえてきたということです。

★今回は梅下先生の「秋の動物」の単元の最終回のPBL授業について、分析していきました。なんと、「秋の動物」についてまとめるため、自たちでテスト作成をするという破格のリフレクション授業です。梅下先生の7分プレゼンのあと、授業の中で生徒がどんな学びの活動をして、どう反応したかをポストイットで書き出し、授業のストーリーの再現スクライビングをしていきました。

★そのあと、そのストリーに沿って、どんなツールが活用されたか、生徒はどんな楽しみ方をしたのかなどジグソーパズルのピースを当てはめるように立体的に再現していったのです。

★先生方は、仲間の授業について思いやりをもち、共感しながら復元していきます。柔軟で深くそして広がりのある対話が展開していきました。

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★そして、梅下先生の復元した授業、その授業を通して、生徒はどのように学び成長していったかに思いを馳せていきました。具体的な授業から帰納法的にそして、先生方自身が見守っているいつもの生徒の様子を想いながら、生徒がどのタイミングで好奇心をいだき、知ることの喜びを感じ、躓いたとき互いに励まし合うのかなど、その様子を思い浮かべ、最後は自分を見つめるようになっていくだろうとPBLの授業の効用の仮説を立てていきました。

★それぞれの想いをその都度シェアしながら対話は進みました。そして、最終的には、今回の分析を通して、NDのスタンダードPBLの考案を練りました。創造的なスクライビングに変容していったのです。もちろん、これはこのような対話を今後行うたびにアップデートしていくでしょう。

★このようなアップデートの変化を楽しめる柔軟で深く思考する先生方の姿に希望を見出しました。チームNEXTの先生方、すてきな時間をありがとうございました。

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