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2020年10月13日 (火)

品川翔英の進化(09)国語科の突き抜けるPBL型授業。②

★平岡先生の2つめの提案は、「国語表現」でGoogleサイトを活用して、生徒1人ひとりがホームページを制作編集してしまうことでした。校訓である「自律」「創造」「貢献」を、身を持って体験できるクリエイティブな学びです。自分が何を考え感じ、それを世界に発信することでどんな貢献ができるのかダイレクトに実行できてしまうからです。

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★しかも、思い付きでは世間は納得しません。しっかり調べて、データや根拠を提示しなくてはなりません。生徒は、論理的・創造的思考ばかりか知識・理解レベルの思考もフル回転させて取り組みます。まさに思考の領域をすべて活用する「個別最適化」学習です。

★田中幸司先生は、これは私たち教師も学ぶ必要があるとさっそく取り組むという前のめりの姿勢を示しました。今井先生は、中1でプログラミングの授業があるので、自分の体験をポートフォリオ風に掲載もできますねとアイデアを膨らませていました。西山先生は、国語表現は、文字ベースばかりではなく、動画や画像などメディアミックスもできるようになり、生徒の得意な手法で自己表現ができるようになるのは、新しい局面だと。

★平岡先生は、ワードプレスなどを使うより、SNS感覚なので、生徒はすぐに活用できるようになります。技術的なハードルは高くないけれど、表現の出力パワーはすさまじいので、生徒1人ひとりの才能を引き出しやすいかもしれませんと。

★品川翔英の個別最適化は、知識量の最適化ではなく、自自己表現の最適化だったわけです。

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★今回の振り替えりは、「探究パターン・カード」を活用しました。国語と探究をICTで結ぶと生徒はどのように成長していくのか。2枚ずつ選択し、語り合いました。

★そして、その2枚のカードの選択は、結果的に先生方のメンタルモデルの片鱗を示唆してもいました。学習する組織は、互いのメンタルモデルをシェアし尊重し合うことが重要だと言われています。

★どんな想いに突き動かされて語り行うのか、その根源的なそれぞれのエネルギーを生み出す心のパターンに、探究パターン・カードは導いてくれました。

★かくして、ビジョン共有、チームワーク、システム思考、自己陶冶に加え、メンタルモデルを互いに知り尊重するオープンマインドもあふれ出ました。これにて、国語科の学習する組織の態勢が整ったわけです。

★田中幸司先生は、改革委員会の副委員長でもあります。したがって、この国語科の学習する組織をモデルに、学内でシェアし広げていくと告げました。すると、平岡先生が、その際にICTを活用できるところがあれば、全面的に応援しますと。

★アンサング・ヒーロー、そしてアンサング・シンデレラの誕生です。このようなリーダーが存在する組織は最強です。

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