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2020年10月29日 (木)

新しい教育社会(16)サブカルの新たな風は学校広報にも影響する。聖学院がいち早くそこにシフト。

★昨夜、テレビ東京のWBSで、秋元康さんが登場。ポスト戦後のゲームマスターと称する論者がいるほどのエンタメ界の大物。AKB48の白石麻衣さんのオンライン卒業式を昨日配信して、それがものすごいチケット数を売り上げたことに対するコメントをWBSが求めたということのようです。

★要するに、その場で互いに近い距離で情熱を盛り上げていく環境が一変したことの実感を、氏が大切にしている少年少女に対するセンチメンタルな感覚を共感する方法が変わったのだと。だから、そこを受け入れて新しくしなければならなくなるだろうと。

★世界経済フォーラムの「ザ・グレート・リセット」にしっかり乗った戦略を考えているということのようでした。一方で、下記の本では、これからは、事務所に所属するのではなく、自分のやりたいことでファンを獲得していく、大森靖子さんの新しいサブカルがあるのではないかというサブカル批評もあります。

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★サブカル自体、私自身は素人なので、はじめて大森さんの動画をみてみたら、その独特な雰囲気に、なるほどオンリーワンなあなたにオンリーワンな私のアートを届けるよという戦略はすさまじいなあと。秋元さんのマスの心に響くものは何かを計算してそこにマッチングさせていくプロデュースとは違うなあと。素人ながら感じました。

★サブカルと経済、サブカルと政治は社会学や文化人類学、芸術文化人類学などにとっては、格好のテーマなのでしょうが、その実用的な領域ではなんといっても広告代理店が大きな影響力を持っているのでしょう。

★私立中高一貫校の広報も、電博のような大手広告代理店には大学のように資金力がでないのですから頼めませんが、そこから独立した代理店を活用するはずです。代理店同士も電博の影響を何らかの形で受けますから、サブカルの影響を受けざるを得ないのです。

★秋元型か大森型か。当然秋元型は、大森型を取り入れていきます。大森型もSNSで秋元型をとり入れることはするでしょう。

★ただ、大森型は破格の個性が必要です。秋元型は、その必要がないというか、それがなくても広告の力で販売してしまうパワーを持っています。ですから、広報=理想>現実という格差が生まれがちです。秋元型は、理想をもともとマスにマッチングさせるので、広報=マス理想=現実になります。

★私立学校は、ある意味オルテガの「大衆の反逆」的な観点があるので、マスの光と影の影の部分を払拭する建学の精神にコンセプトが適合されます。

★それゆえ、広報<建学の精神理想=現実とならざるを得ないのです。

★ところが、そういうストイックな広報を受験業界自体はしません。ある意味秋元型です。マスのハートは偏差値と大学合格実績です。ここに合わせた広報=マス理想=現実を推進します。

★さて、広報=マス理想=現実なのか、広報<建学の精神理想=現実なのか?

★大森型をふと考えると、SNSによって、広報=建学の精神理想=現実となり得るということですね。

★新手の広報戦略ということでしょうか。結論だけで申し訳ないのですが、聖学院が唯一これにシフトしているのは確かです。この件に関しては、2021年3月以降のどこかで、詳しっく論じたいと思います。

★いずれにしても広報=理想>現実だと生徒募集はうまくいかないということだけは確かです。

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