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2020年10月 9日 (金)

キャリアガイダンスVol.434 未来という言葉、禁止!?今、目の前に向き合うことが大切!?

★キャリガイダンスVol.434をいただきました。ありがとうございます。相変わらず編集長山下真司さんのアクロバティックな頭脳に感服です。

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★特集<学びを進化させる「6つの視点」>は、絶妙な高い水準でいながらわかりやさを維持しています。同誌は、公立私立問わず配布されているので、このような読む気になる編集の影響力は絶大です。

★神崎史彦先生の論考もあって、今の時期の総合型選抜や国公立、特に医療系の一般入試の小論文の取り組みに悪戦苦闘している進路担当の先生にとっても大助かりでしょう。神崎先生の鋭く思いトーンぐらいでないと、小論文や志望理由書は差がつかないのです。というと神崎先生は怒るかもしれません。差をつけることが目的ではないのだと。

★そうですね。でも一般入試であろうと総合型選抜であろうと、格差を生む装置です。

★山下真司さんは、そのパンドラの箱を開けることを片方で編集しています。

★矛盾がダメなではないのです。きれいな未来をにんじんとして掲げ、Something importantにマスクをかけるのではなく、直視するようにと。だから、若新雄純さんに「未来という言葉、禁止にしませんか?」と言わせているのです。

★若新さんは、にんじんとしての未来をぶらさげ、鞭をいれるな。未来はいまここで子どもが自ら内側から生み出していく創造的な才能の開花にヒントがあるんだよと。めちゃくちゃ未来を語るんです。

★同じようなトーンで登場してくる東大の教育学部の重鎮秋田喜代美先生は、公立の先生にターゲットをあてて言っているので、本気で今が大切だよと。若新さんとは少しニュアンスが違って、ターゲットが子どもか教師かで違いを魅せる編集はスリリングでした。

★いずれにしても、全体的に未来を語る編集。でも、立ち止まってねと、大切なものはなかなか目に見えないよという編集ですね。すてきです。

★さて、とはいえ、教師向けなので、決定的に足りない要素があります。なぜなら、それは学習指導要領にないので、あえて省略してあります。

★ところが、総合型選抜で、そして今回のパンデミックで、それから2022年の改正民法施行を踏まえて、学ぶ必要のある学問があります。一般入試ではその問いはないのです。先ほども言いましたように学習指導要領にないからです。

★でも、国民としてグローバル市民として学ぶ準備は欠かせないものがあります。それを、SNSなどで語っているのが神崎先生ですね。受験業界では唯一無二ということでしょう。山下真司さんの編集が幾重にも、表現に注意しながら、現状に気遣いながら、でも子供の未来を守るために、Something importantをちゃんと潜ませています。さすがですね。

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