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2020年9月12日 (土)

思考コードがつくる社会(05)晶文社が世界を開く時代 聖学院 vs 筑駒

★晶文社の「2021年首都圏中学受験案内」は、2019年春の首都圏模試センターの思考コード分析データを加工して掲載しています。それに基づいて、筑駒(4科)と聖学院(M型思考力入試と難関思考力入試)で出題された問いの思考コード領域割合比較を出してみました。その違いは一目瞭然ですね。これが従来型入試と新タイプ入試の典型的な違いです。もっとも、聖学院の思考力入試は2021年にはもっと進化して、C2・C3領域が増えてくるということです。

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★入試問題なので、今までは、筑駒のように、A軸思考、B軸思考で構成されていました。筑駒のようにA3やB3の問題をたくさん出すことはありませんが、これで日本で一番難しい中学入試の従来タイプのパターンを知ることができます。

★聖学院も、2科4科の入試も行っています。筑駒と同じようなタイプですが、A3とB3の部分はさすがに出題しません。聖学院は、このようなA軸・B軸思考をがんばってトレーニングしてきた生徒に道を開いていますが、一方で、B軸思考・C軸思考が得意な生徒にも道を開いています。

★従来の試験だと、このB軸・C軸思考タイプの生徒の中には、合格できない生徒もいました。当然筑駒はムリですね。

★しかし、聖学院の思考力入試で合格した生徒は、入学後ものの見事に、授業だけではなくそのほかのプロジェクト活動でリーダーシップやイニシャチブをとり、A軸・B軸思考の生徒と学内で相乗効果を生み出していきます。

★その結果が、海外大学では、開成やそれこそ筑駒と肩を並べる実績を出しているわけです。当然クリエイティビティを欲する総合型選抜入試でも成果を収めていきます。

★この傾向はどんどん強まっているのが聖学院です。

★晶文社の編集者の画期的なところは、このようなものの見方を読者にナッジするという新しい出版戦略にうってでているということです。世界を変えるナッジ出版戦略ですね。

★織田信長が今川義元を打ち破ったように(勝ち負けではないので比喩としてはズレていますがイメージしやすいので)、聖学院が筑駒や開成とは別路線で、あるポジショニングをゲットするという予兆が生まれているのです。

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