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2020年9月 3日 (木)

八雲サードインパクト(02)伝統のチュートリアルが再び新しい力を発揮!個別最適化へ。

★今回のパンデミックのために、八雲学園のアドミッションポリシーの広報戦略はさらにクオリティをあげています。オンラインとリアルのハイブリッドな説明会や個別相談をスモールサイズで多くの回を重ねて行っているのです。

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★ほかの学校でもそうではないかと思うかもしれません。ところが、全く違います。リアルな説明会では、新型コロナウイルス感染防止のために20組単位の説明会と100組単位の説明会を行うし、個別相談はZoomで行っていきます。つまり、オンライン説明会と2タイプのリアルな説明会とZoom個別相談会の組み合わせで行っていきます。

★おそらくこの形態は、受験生の志望の強さによって分かれます。第一志望の受験生は、ほぼすべてに参加するでしょう。おのずと20組限定の説明会は第一志望者の参加が多くなると推測するのは難しくないでしょう。

★100組限定説明会は併願を考えている受験生が多くなるのは当然です。しかしまがら、予約不要ではなく、要予約になります。これは八雲学園にとっては新機軸なのです。ウェルカムの精神ですからどなたでもいらしてくださいというメッセージを流し続けてきたからです。

★ところが、今回のパンデミックによって、方向転換せざるを得なったわけです。そのときに八雲学園ならどうするか?今までのウェルカムの精神のメッセージ以上のメッセージを発信する必要があります。

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(説明会では中高生が同校の魅力をプレゼンする場面も)

★それが、長年積み重ねてきたチュートリアル制度の活用でした。チュートリアルは、イギリスやカナダの教育、医療教育などで行われる1人の教師に対して数人のチームで学ぶシステムです。数人が1人になる場合もあります。1対1の対応ですね。八雲学園はその両方を行ってきました。前者をPBLと呼び、後者をチューター制度と呼んできました。

★この1人ひとりを大切にする精神やチームワークを大切にする精神が少人数限定学校説明会で発揮されないわけがありません。今ままでだって、どなたでもどうぞ、1人ひとりのニーズに従って変幻自在に個別最適化をしますよということだったのです。その点は変わっていないのですが、ICTやネットを活用した要予約少人数限定説明会という形でその姿勢を可視化したのが画期的なのです。

★教師の側からマッチングの対応をしかけるだけではなく、明確に受験生の側からもその意志を示して説明会に臨んでくるわけです。マッチングシステムの最適化がなされているのです。もちろん巧んだわけではありません。パンデミックの猛威を回避するための方策として、控えめなことは言っていられなくなって、ち密で合理的な説明会を行うことになったわけです。

★ウェルカムの精神は個別最適化と共感的コミュニケーションの場を作ります。互いの気持ちを共有する工程が速くなったわけです。チュートリアルの精神が遺憾なく発揮されるのです。

★論より証拠、次々と満席のため予約は終了いたしました。キャンセル待ちと次回の説明会にぜひご参加くださいというメッセージが流され続けているのです。

★年末になると、個別Zoom説明会というかダイレクトにZoom個別相談の日々となるでしょう。もちろん、リアルな予約限定説明会も継続されるでしょう。

★しかしながら、第2波第3波の可能性があります。すでに来ているなどという諸説もあります。そうなったときは、慶応大学のFIT入試やSFCのAO入試のようにスムーズに対応できるでしょう。

★そして、このアドミッションポリシーはカリキュラムポリシーにも呼応しているのです。どういうことか?今年から個別最適化のオンライン上でのシステム「YES」がスタートしたのです。詳しくは読売新聞「独自のeラーニングシステムで生徒の学習意欲向上と海外大志向を後押し…八雲学園」をご覧いただきたいのですが、リード文にはこうあります。

「八雲学園中学校高等学校(東京都目黒区)は、今年度から独自のeラーニングシステム「YES」を導入し、さらなる英語力の強化を図る。同様に今年度に加盟した「海外協定大学推薦制度(UPAA)」による海外大学の推薦入試にも、「YES」を使ったe-ポートフォリオなどの情報で出願が容易になる」

★今後、海外大学も国内大学もオンライン講義とゼミや実験・実習などのハイブリッドになりますから、実は八雲学園型になっていきます。すなわち、学びの高大接続もアドバンテージが高くなります。

★2021年は高校共学化元年でもあります。

★以上のように多角的な側面で八雲サードインパクトが巻き起こっているのですが、不思議なことにパンデミックのタイミングです。近藤理事長・校長の時代を読む眼は、もはや神の領域に位置しているというしかないでしょう。

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