21世紀型教育機構5.0(01)AI社会日本を牽引する加盟校「世界の学校」へ
★21世紀型教育機構のセミナーシーズンが例年より1カ月はやくクライマックスを迎えています。今回のパンデミックのために、不測の事態が起こる子かもしれません。来春の中学入試、高校入試、大学入試のリスクマネジメントの準備を10月から本格的にしなくてはならないのです。
★それにしても、2011年に発足し昨年2019年まで8年かけて、本物21世紀型教育を日本で初めて立ち上げて、海外のエスタブリッシュスクールと同じレベルの教育の質を創り上げてきた加盟校の先生方。先生方の歩いてきた道を、TTP(徹底的にパクる)で後追いしてきた多くの学校を創り出しました。それだけでも社会的貢献は絶大です。
★しかし、ここまでは、21世紀型教育機構3.0です。2020年、パンデミックに対応するフルスペックなオンライン授業を加盟校一斉に行って、この5カ月で10年分のさらなる進化を一気呵成に遂げています。私は2019年度で21世紀型教育機構の事務局を退任していますから、この21世紀型教育機構4.0へのシフトは、岡目八目で良く見えます。世の中、まだまだオンライン授業が完備していない中、完璧に実施し、さらなる展開を開始しているのです。さらなる進化とは何でしょう?ともあれ、菅政権になって、ようやくデジタル庁が新設される準備がなされ、デジタルファーストが加速しそうです。
(2020年9月19日の21世紀型教育機構オンラインセミナー「世界の学校へ」から)
★ところが、今の中高は、デジタルネイティブである≪Z世代≫と呼ばれている生徒が学園生活を営んでいます。ですから、21世紀型教育機構はデジタルファーストではなくデジタルネイティブ≪Z世代≫ファーストで、動いてきました。先駆けですね。
★デジタルの世界は、国境のような壁がリアルな世界に比べてありません。ですから、世界の大学の有名講義も中高在学中に受講できます。そのため、講義が聴け、議論できる英語のレベルをと、加盟校の先生方はCEFR基準でC1英語を学べる環境をつくってきました。
★そして、世界と結びつくには、留学や海外研修をするにも、デジタルを使わなくては身動きがとれません。そのため1人1台タブレットやラップトップを使って授業もデザインしてきました。そうなるとSTEAMへの道を歩むことに必然的になりました。
★STEAMの世界は、協働世界です。したがって、普段の授業がPBLという構成主義的なデザインをしていたのも功を奏しました。
★デジタルファーストではなく≪Z世代≫ファーストでできたのは、そもそもPBLが生徒ファーストな授業ですから、中高生自らが社会課題を発見し、議論し、アイデアを出し、さらに起業活動などもして世界制作のスキルを社会実装していきました。当然ICTはその社会実装を強力にサポートするクリエイティブツールです。
★こんな状態でしたから、すでに海外大学(世界ランキング100位以内を中心に)にも各加盟校からどんどん進学するようになりました。国内の大学も、AO入試でいわゆる偏差値の高い大学にも進学するようにもなりました。
★もちろん、機構にとって、それは目標ではなく、世界の学校の一員として当たり前の話なのです。
★大事なことは、日本社会の中だけで通用する教育ではなく、世界標準の教育を行うことが目標です。そのため、すべての加盟校が、なんらかの世界標準のコミュニティの加盟校になっています。
★世界の学校につながる準備ができたのです。
★そんなとき、このパンデミックでした。加盟校は動揺することなく、生徒の命を守りながら普段通りの学びを続けました。しかし、その道のりが、5カ月で10年分の進化を果たすことになったのです。今回のセミナーは、その成果をふんだんに披露しています。21世紀型教育機構4.0の姿を見ることができます。
★おそらくあまりに先を行き過ぎて、文科省も経産省も追いつかなくなっているでしょうし、見えていないでしょう。それはもったいないし、そのことを知ることは日本社会にとっても有益です。またTTP学校が増えて、教育のアップデートも加速します。
★ですから、ぜひセミナーに参加していただきたいと思います。
★そして、はやくも2021年には、21世紀型教育機構5.0がスタートします。ますます先に進んでしまいます。そこで、しばらく、これから日本の教育の10年後を映し出す21世紀型教育機構5.0への移行の動きで見ていきましょう。
| 固定リンク
« 品川翔英の進化(07)台風12号接近に備えるリモート学習。 | トップページ | 21世紀型教育機構5.0(02)シノプティコンパラドクス!パンデミックで公益性や黄金律=一般意思の再定義に気づく。 »
「21世紀型教育」カテゴリの記事
- PISA2022結果に対するメディアの反応 メタ認知でモニタリングを(2023.12.06)
- 今後の中高における生成AI活用の重要性(2023.12.05)
- 2024年中学入試(07)今年も工学院は人気 共感的コミュニケーションの可視化 生成AIだからこそ(2023.12.05)
- 2024年中学入試(06)湘南白百合の海外大学進学準備教育(2023.12.04)
- 2024年中学入試(05)小泉信三賞が認める富士見丘の高校生活(2023.12.03)
「中学入試」カテゴリの記事
- 今後の中高における生成AI活用の重要性(2023.12.05)
- 2024年中学入試(07)今年も工学院は人気 共感的コミュニケーションの可視化 生成AIだからこそ(2023.12.05)
- 2024年中学入試(06)湘南白百合の海外大学進学準備教育(2023.12.04)
- 2024年中学入試(05)小泉信三賞が認める富士見丘の高校生活(2023.12.03)
- 2024年中学入試(04)サレジアン国際学園世田谷 画期的な「国際学園」(2023.12.03)
「創造的破壊」カテゴリの記事
- どうする東京の私立学校2024(2023.12.01)
- 【研究所ブログ第6回】教科の授業と探究の接点(2023.11.27)
- 国立大学「地域枠」6割に 都市の生活社会をどうするかも当然重要(2023.11.27)
- 2025年以降は、教育力を「外生的技術進歩」と「内生的技術進歩」と「哲学シンキングなど」の3つのスコープで学校選択ができるようになる(2023.11.24)
- 羽田国際② 人口減の未来に外生的技術進歩と内生的技術進歩を統合する人材輩出に期待(2023.11.23)
「入試市場」カテゴリの記事
- 私立学校の教育は経営システム基盤と経営コミュニケーションがレバレッジポイント 事務長の人間力が凄い(2023.10.06)
- 2023年夏の「私学経営研究会 教頭部会」 21世紀型教育と生成AIとリーガルマインド(2023.07.27)
- 東京私学教育研究所情報(05)私学経営研究会(理事長・校長部会)第1回委員会開催(2023.04.23)
- 2024年中学入試の行方(08)子供たちの未来を遅らせる言葉の数々に惑わされないで前進する私学(2023.02.21)
- ドネラ・プロジェクト(21)「主体的」の意味のアップデート キェルケゴールとウィトゲンシュタインとデューイを超えて(2022.12.21)
「PBL」カテゴリの記事
- 今後の中高における生成AI活用の重要性(2023.12.05)
- 2024年中学入試(07)今年も工学院は人気 共感的コミュニケーションの可視化 生成AIだからこそ(2023.12.05)
- 2024年中学入試(06)湘南白百合の海外大学進学準備教育(2023.12.04)
- 2024年中学入試(05)小泉信三賞が認める富士見丘の高校生活(2023.12.03)
- 2024年中学入試(04)サレジアン国際学園世田谷 画期的な「国際学園」(2023.12.03)
最近のコメント