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2020年9月24日 (木)

新しい学校の条件(01)品川翔英は3年以内に新たなポジショニングを生み出す。

★今回のパンデミックによって、ポストコロナ時代の新たなウネリが色々なところから生まれています。2011年の東日本大震災後に、世界標準の学校をと21世紀型教育機構が立ち上がったときのように、今回も新しい動きが生まれています。21世紀型教育機構自体のアップデートも目覚ましく、そのウネリの1つですが、それとはまた別に今回のパンデミックを経て新たな気づきを得て断固たる意志をもって教育出動している学校があります。今回は、品川翔英について考えてみましょう。ある意味、同校はスマート21世紀型教育校です。

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★品川翔英は、今年3月から、校名変更、共学化、カリキュラム改革を行いました。同校は幼稚園から高校までの総合学園です。昨今、認知能力だけではなく、非認知能力の重要性が話題になっていますが、その話は幼稚園から高校までの学びと生徒の成長の話です。この重要な根源的な教育をバックボーンに持つ中高一貫校品川翔英は、今までの中高一貫校とは全く違うポジショニングを獲得する可能性があります。

★共学になったことによって、その教育の一貫性が実施することもできます。

★パンデミックによって、オンライン授業とリアルな授業の両方をできるハイブリッド型になりましたが、これは中高だけではなく、小学校もそうなのです。ハイブリッドな教育が行えるには、クリエイティブな教師が必要ですが、パンデミックは、同校の先生方がいかにクリエイティブな機動力を有しているかを証明もしたのです。

★ダボス会議もサンデル教授も落合陽一氏も、今後は大量生産・大量消費・大量移動というアンチSDGs的な経済社会はグレートリセットされ、あらゆる物や事態の見直しが起こると言っています。そしてそのけん引人材をクリエイティブクラスだと。

★コンパクトシティーとかスマートシティとかこれまで言われてきましたが、この流れはどんどん進み、AIガーデンシティが生み出されます。教育も例外ではありません。

★品川翔英は幼稚園から高校まで、コンパクトに収まった教育共同体です。そしてテクノロジーやエンジニアリングを駆使したハイブリッドな学びの環境も整えています。

★これまで、中学入試市場で広まってきた21世紀型教育のエッセンスは、同校はすべて揃えています。C1英語×PBL×STEAM、ルーブリック、探究、留学などの世界標準の教育を着々と実行しています。

★21世紀になって、柴田校長は、この教育をいろいろな学校で実践してきました。ですから、柴田校長にとっては、未知の教育ではないし、校長自身が創り上げる現場にいたし世界を駆け巡ってきました。ビジョンだけ言って、あとは現場に任せるというタイプの校長とは違います。

★ですから、昨年9月に副校長として就任して、4月に校長に就任したとたん、パンデミックに見舞われても、なんら動揺せず、突き進みました。あっという間に世界標準の土台ができたのです。もちろん、完ぺきではありません。新たな伝統をつくるべく、教師と生徒のみならず、保護者も同窓会も入試市場も巻き込んで共創していくわけです。

★しかし、世界標準の土台ができてしまっているのですから、大きな期待と希望があります。一般にこの土台をつくりあげるのに3年はかかります。それが柴田校長就任半年で組み立てたのです。

★さて、これまでの21世紀型教育やそのTTP(徹底的にパクる)学校と大きく違うところは、出発したその日からフルスペックのオンライン授業を試行錯誤するところから始まったということです。

★本日も台風接近に対応するため、オンライン授業というリモート対応をしているぐらいです。

★ふつうはここまでくるのに3年かかるのです。それがもうできているのです。21世紀型教育校が6年かけて実績を出してきたのに比べ、3年早く成果を出すことになります。

★21世紀型教育が有効であることは、すでに多くの学校が証明しています。ですから、この教育と共通する土台を有している品川翔英は、3年後、すなわち2023年には成果を世に示すことになります。

★しかも、21世紀型教育をもっとスマートにコンパクトに行うことになります。ハイブリッドな学習環境は、あらゆる領域で効率化と合理化が進みます。そして時空を超えます。見た目は小さいですが密度が詰まっている教育共同体になります。もちろん、効率化した分、豊かな人間力を育む時間が生まれます。

★実は、シリコンバレーで有名なHTH(ハイテックハイスクール)が目指しているエンジニアリングからガーディニングへという新しい学校のコンセプトと品川翔英をマネジメントしている柴田校長のビジョン・ミッション・コンセプトは親和性があるのですね。

★これは新渡戸文化学園の山本崇雄先生や横浜創英の工藤勇一先生のアイデアともシンクロするところがあります。もちろん、手法は違います。それでよいと思います。いろいろな角度から新しい学校が誕生する。だからこそ私学だし、だからこそ多様な教育が、多様な子供の才能を生みだすことができるのです。

★それでは、その新しいスマート21世紀型教育とはどんな教育なのでしょう。その片鱗は、今年の後半、見え始めます。またご報告いたします。

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