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2020年9月20日 (日)

思考コードがつくる社会(19)クリエイティブクラスが生まれる神奈川共学校 桐蔭と湘南学園

★晶文社の「2021年首都圏中学受験案内」の「思考コード」データによると、神奈川共学校の中で、桐蔭と湘南学園は国算と新タイプ入試のデータが掲載されています。いつものように、グラフ化してみました。

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★従来の中学受験は、国語と算数など教科入試でした。2013年以降、適性検査型や思考力入試など新タイプ入試が増えてきました。しかし、塾自体は依然として教科中心の講座が続いていますから、このグラフにある新タイプ入試の問いの対策はほとんどされていません。

★していないのに、謎の入試として葬り去ろうとする圧力をかけるシンクタンクもあるくらいです。しかしながら、落合陽一さんがクリエイブクラスの誕生や来春に向けてダボス会議の座長シュワブ博士がグレートリセットを提唱しはじめました。

★テクノクラートやファーストクラスが創り上げてきたNHKのいう欲望の資本主義の限界を指摘し、社会を変えようとしているわけです。そして、そのためには、論理×創造ベースの思考です。

★今までの進学指導や受験指導は、欲望の資本主義の中で勝ち組になる競争教育です。その覇者がテクノクラートやファーストクラスです。このグループの再生産社会の過程に競争教育があったのです。

★こういうことをいうと教育哲学者や教育心理学者にしかられそうですね。その競争教育の綻びを懸命に修繕してきたのですから。

★しかし、その呪縛から今や解放されそうなのです。そこは桐蔭や湘南学園のような受験システムの中に新タイプ入試を埋め込むことによって、それが起爆剤となって、クリエイテブクラスが生まれる場を広げていくことになるのです。

★クリエイティブクラスは協働関係をつくって仕事をしていきます。ですから競争より共創なのです。

★もちろん、現在欧米に増えているクリエイティブクラスは、年収2000万以上稼げるソフトパワーの持ち主です。ファーストクラスからクリエイティブクラスへ。一握りの富裕層や準富裕層の資金をクリエイティブクラスに配分するということになります。

★もちろん、これは過渡期の話で、2050年くらいには、富裕層は追い詰められるでしょう。すべての人がクリエイティブクラスになるにはいかにしたら可能か?この議論とベーシックインカムの話が統合されていきます。

★それがポストコロナ時代の流れです。それに気づいているのがC軸思考を積極的に入試で活用している桐蔭や湘南学園のような新タイプ入試を開発している学校です。

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