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2020年9月28日 (月)

2021年変わる中学入試(10)保護者の見方・考え方が大きく変わっている実感

★ここのところ私立中学校の選択について保護者と対話することがあります。私は別に受験塾を経営しているわけではないのですが、うちの会社で小さな絵画教室を開催していることとGLICCから小学生から高3までときどき講座依頼をうけているということもあるからなのかもしれません。

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★絵画教室の講師は、女子美の大学院の研究生が多いので、かなり先端のアート発想や技術を提供できます。知る人ぞ知るアート空間です。また、詩や児童文学、SDGsなどの情報共有は私の方で仕掛けるので、ちょっと特色があるかもしれません。コロナ禍でもあるので、人数を制限しているために、空席待ちで口コミだけで生徒は参加します。

★不思議なことに、小学校4年生まではアートを楽しみ、そこから先は中学受験のために塾に行くのでと退会する生徒も2割ほどいます。そのため、学校選択の相談も受けます。年中さんからやっていますので、毎年慶應幼稚舎と慶応横浜初等部の相談もあります。これも口コミです。

★慶応は、いわゆるお受験ペーパーテストはなく、絵画か工作、それに身体能力、集団活動、面談がメインストリームですから、お受験対策をやってはいないのですが、どこからか聞いて尋ねてきてくれます。幼稚舎や初等部に入学後、絵画教室に入会して、慶応大学では文学部の美学に進んだという子もいます。

★中学受験組の中で多いのは、女子美です。ウチの絵画教室は室長を始め、卒業生もなぜか美術系は女子美族です(笑)。とにかく女子美中高はめちゃくちゃ楽しくてクリエイティブだと夏の特別ワークショップのときなど手伝いに来てくれる中高生は語っています。

★もう20年以上続けられているので、年中さんからキャリアデザインが、実は描かれていることに驚くことが多いですね。

★そして、女子美以外に相談があるのは、グローバル教育の豊かな学校はどこかです。おそらく講師の過半数は留学生だったり帰国生だったりするので、その影響もあるのかもしれません。

★いわゆる中学受験塾の英語教育に対する見方が違うというか、近くのインターナショナルスクールの外国の生徒も参加しているので、英語教育とグローバル教育の違いについて感覚的に理解しているのかもしれません。

★まあそれに、私の影響も少しはあるかもしれませんね(汗)。三田国際に行ってハーバードに行くとか、富士見丘に行ってオックスフォードに行くとかいう生徒がでてきてしまいます。

★もちろん、東大王の伊沢さんの影響も絶大で、開成に行って東大に行くという生徒もいます。いずれにしても、影響力というのは無視できません。

★そういう中で対話していくので、保護者も優勝劣敗は勘弁してくれという方が、どうしても多くなります。そして、はっきりと英語教育とグローバル教育の違いを認識し、自分の力で生き抜いていく力を身につけられる学校を選びたいと語ってくれます。

★そんな中で、私が勧めたわけでもないのに、富士見丘と八雲学園の情報を知りたい教えて欲しいと最近何件か質問されました。何か大事な情報がきちんと発信されっていないのではというのです。なるほど、そういう見方を保護者がするようになったのかとちょっと驚きです。

★別に自分のように弁護士とか医者になって欲しいとか思わないです。進路先よりもグローバルな思考様式とサバイバルスキルを身につけられるところをというのです。そのような保護者の共通点は、三田国際は必ず受けますというのです。

★二子玉川から桜新町エリアの特徴的な入試相談かもしれません。

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