ノートルダム女学院(02)制限下をクリエイティブに乗り越えた生徒が証明したコト
★ノートルダム女学院校長栗本先生は、オープンスクールのスピーチで、コロナ禍の制限下の中で本当によくがんばっていると生徒を讃えました。オンライン授業という先進的な教育は、確かに教師の情熱と生徒の乗り越える意思がなければクリアできなかったでしょう。
★その生徒の意思を貫く様子は、まさにいまここで見ることができますと栗本校長。まったくそのとおりで、説明会司会進行を行っている生徒のトークや受験生、保護者にたいする対応は、ある意味自立した大人顔負けの姿を現していました。
★学校の説明をプレゼンする生徒会の生徒の皆さんも、柔らかい表現と魅せるプレゼンに創造性の発露を感じないわけにはいきませんでした。
★文化祭実行委員会の「文化祭革命」というアイデアと実行力には、ポストコロナ時代の新しいイベントの在り方を示唆するもので、大いに勉強になりました。コンセプトといいオンラインを活用した新しい技術の活用といい、すばらしいものです。
★もちろん、企画段階で先生方が納得のいく提案にするために何度も練り直した痕跡があり、それはプロのでデザイナーやプロダクションのなせる業に匹敵するなと感じました。
★起業する中高生が増えている昨今、ノートルダム女学院の生徒も負けてはいないのです。そして、生徒がそのように自分たちの活動ができるのは、STEAMや探究の学びの環境があるからだと説明するのです。
★たんに教科書の枠におさまっている教科学習だけが行われていたのでは、このような生徒の姿を見ることはできないでしょう。
★また高谷副校長が語るように、思考力を育成するPBLのような授業を行っているからこそ、体験授業でも見事なファシリテーターぶりの生徒の姿を見ることができるのだと感じ入りました。
★だいいち、午前午後合わせて思考力やアイデンティティを見つける体験授業のプログラムを9つもオリジナルで創っている先生方のアイデア力と授業デザイン力に感服せざるを得ません。そしてまた、ファシリテーターを務める生徒の共感的コミュニケーション能力は感動的です。
★このような教師と生徒の姿には、品格ある人格とかかわりを大切にする愛があります。栗本校長は、どこよりも先進的でポストコロナに対応できる教育を実践できていると自負していますが、最も大事なことはそのような動きを他者のために行える人格の育成というノートルダム女学院の時を超えて継承されている教育があるからだと断言します。ポストコロナ時代に必要なのは、AIを他者のために活用できる人格が根っこにあることなのですと。
★時代の先進性と時代を乗り越える普遍的な精神の織りなす教育。その教育を創っていくのは教師のみならず生徒でもあるという同校の教育。日本のいや世界の未来の希望はここにあります。受験生と保護者は、そのことに気づきワクワクした思いに満たされたことでしょう。
★中庭で各階から降り注ぐ生徒の吹奏楽の響きを受けとめる栗本校長。幸せを生み出す生徒と共に学園生活を送る先生方の日々の喜びと情熱と愛が学校を豊かにしているのでしょう。
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