ナチュラル対話コミュニティ(01)佐野先生と金井先生との感動的対話
★本日夕刻から先ほどまで、佐野先生と金井先生とZoom対話をしていました。多肢に広がる対話の中から生まれてきたメッセージは、<ナチュラル対話>の大切さとそれが<地球を包む>広がりがいまここから生まれ出でそうだという実感でした。
★コロナ直前に会ってからしばらくぶりでしたから、今どんなことをやっているのか互いの情報共有をしていったのですが、探究とかPBLの研修を超えた人間の精神について対話が深まりました。精神を戦略的に成長させるとか自己変容させるとかいうことではなく、ナチュラルに広がっていく根源的な教育の質の話に終始しました。
★今、教育は変わる兆しを感じつつ、その教育はたしかに外部の方々と共創しなくてはならないけれど、多くは外部のパッケージ依存というのが多いわけで、かえつ有明のように先生方自身が互いにナチュラルな対話をしながら生み出していくというのが大事なのではないかと。
★そして、このナチュラル対話は、気づけば個人は個人以上の存在で、interbeingであるということも確認しました。
★しかも、その<inter>が、人間相互の関係を意味する場合もあるし、それをさらに終えた世界性というスピリチャリティを意味する場合もあるのだと。それがゆえに、このスピリチャリティを戦略的に利用された場合、たいへんなことになるから、コミュニティやつながりに毒が流れないようにナチュラルな対話のつながりを貼り巡らしておく必要があるのであると深い、ちょっと神秘的な話にもなりました。
(時々何かが降りてくるのを感じながら対話しました)
★しかし、このスピリチャリティは、私のかかわっているカトリック学校では当然だし、佐野先生や金井先生の関わっているワークショップにおいても共感されるというのです。
★今回のパンデミックで、たとえば、マズローの5段階欲求説を超える超越的な存在が話題になったり、GAFAにおけるマインドフルネスの話が注目されたり、河合隼雄の十牛図がかえりみられたり、ドイツの若手哲学者が、従来のマインドを超える精神性としてガイストを見据えたりしているのをNHKがドキュメンタリー編集したりしています。
★NY国連は、そのスピリチャリティを、ギャラリーに陳列してあるノーマン・ロックウェルのモザイク画で表現している程です。
★今やオンラインで世界の人びとと対話ができます。そのときは英語は必要なのですが、共通言語はナチュラル対話だということになりました。私たちはあまりにドメスティックな世界にいますから、暗黙のルールに基づいて戦略的対話をして交渉していきます。
★しかし、その戦略ルールは、必ずしも世界で通用しません。世界でコミュニケーションができるのは、実は世界中が共感できるナチュラル対話です。
★このナチュラルな対話を続け広げている佐野先生と金井先生は、みごとにいろいろなネットワークでその対話を広めています。もちろん、それは、かえつ有明がまず最初でした。なぜ同校は人気なのか? 戦略的対話しかできない学校や塾の場合、ナチュラル対話の広がりにあるという内的な理由があるのを感じ取ることができません。
★佐野先生と金井先生は、HTHやピーター・センゲのセミナーにも参加しに、カリフォルニアやボストンに渡航してもいるぐらいです。U理論も活用します。NVC対話も活用します。
★私とは、学習する組織についてよく話をします。今回も、その組織の構成要素のうちの1つ、メンタルモデルとシステム思考についてかなり深く対話しました。
★そして、そろそろ、いろいろな理論をインテグレイトしたうえで、新たな理論も生み出してみようという話になりました。そいう研究プロジェクトというかチームとしてすぐに動こうということにもなりました。
★ナチュラル対話(戦略的対話を持ち来まないメンバー、教えてくださいではなく、いっしょに創っていくメンバー、トラウマヒーローでないメンバーとで)をしていくコミュニティ生成と学問的な理論化をしていこうと。
★3・11の最中に私たちは出会って、新しい学びの開発のプロジェクトや対話を続けてきました。そして、今回のパンデミックを通して、ナチュラル対話が地球を包む時代の到来を願いながら、対話は広がったのです。
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