ノートルダム学院小学校で豊かに成長するわけ(01)英語のイマージョン教育を通して成長する
★ノートルダム学院小学校(以降「ND小」と表記)のPBL授業を探究するチームNEXTとZoom対話を行いました。今回は同校の英語の授業についてシェアしました。同校の英語のイマージョン教育は、CLILベースのPBL授業です。先生方はふだんそれぞれ授業をしたり担任や生活指導の活動をしていますから、なかなか他教科の仲間の授業を見たり、全貌を探求する時間はとれません。何せ同時間に活動しているので、物理的に難しいのです。
★そこで花岡教頭がコーディネートして研究部の先生方とICT担当の先生、広報の先生、英語の先生でまずは小さく始めて大きく広げていくプロジェクトを実施しています。あえて、月に1度時間を作り、お互いの授業を分析しながら、それぞれのPBLを知ることは大切です。それに多様な切り口からアプローチして分析していくので、発表者の本人も新たに気づくことがあります。
★「自分のことを知っている×他者も知っている」「自分のことを知っている×他者は知らない」「自分が知らないこと×他者は気づいていること」「自分も他者も知らないこと」という4つの領域でそれぞれが気づいていきます。「自分も他者もしらないこと」に関しては外部の私のような目も必要ですが、私の考えというより、いろいろなPBLについて研究している世界の専門家の目を使えるように私の方では準備をします。
★その専門家の書いた本を読んだり、実際にハーバードから招いたりということもあってよいでしょうが、時間とお金がかかりますから、持続的ではありません。そこで、専門家が現場の先生方に伝えやすいようにカード化したりアイコン化したりしているので、それを活用していきます。ない場合は、私の方で使ったりしています。
★さてND小の英語教育ですが、小学校1年生から4年生までの授業の様子や仕掛けなどの授業デザインについて、REN先生からキーノートスピーチがありました。それをウケて、いろいろな角度から分析をしていきました。メンバー全員が互いを尊重しながらもオープンでフラットな雰囲気で対話していきました。
★このような雰囲気の先生方が子どもたちと接しているということ自体、子どもたちがのびのびと成長していく環境があるのだなあと感じました。
★対話が進むにつれ、気づきも多くなりましたが、いずれにしても、子供たちは、ND小の英語の授業で、「さがす→まじわる→はっしんする」というサイクルをぐるぐる回しているということがわかりました。これは、MITメディアラボの元所長のシーモア・パパート教授が大切にしているPBLの原理に重なります。
★パパート教授は、「explore→exchange→express」という3XのサイクルをPBLの基礎としています。特にMITメディアラボは、幼稚園からの子どもたちの能力開発のPBLをレゴとICTという道具を介してデザインしていきます。
★この道具を介してPBLというのは、このPBLの発案者とも言われているJ.デューイの道具主義的な考え方にも重なります。
★ND小の英語のPBLは、学問的な学習理論と実際の子どもたちと先生方の呼吸のあった遊び=学びのプログラムが結びついているのですね。
★NDの母体であるノートルダム教育修道女会を創設したマリアテレジア・ゲルハルディンガーも、当時の最先端の技術や道具を教育に取り入れました。カトリックの普遍的な精神と時代の変化の両方を巧みに取り入れるその精神が、連綿と続いているのがND小なのだと感じ入りました。
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