ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(37)巣鴨 日本初 WLSA加盟 イートン、ハロー、エピスコパル、チャドウィック etc.
★巣鴨がWLSAの加盟校になったと教育ジャーナリストのおおたとしまささんのfacebook情報で知りました。同校サイトにはいると、こうあります。
「World Leading Schools Association(WLSA)に日本初の加盟!
日本の学校としては初めて,World Leading Schools Association(WLSA:ウルサ)への加盟が決まりました。6月初旬に実施されたWLSA役員会投票の結果,本校のこれまでの教育活動が高く評価され,日本の私学教育を牽引する学校としてWLSAへの加盟が全会一致で可決されました。」
(画像は、WLSAサイトから)
★このコミュニティは、2004年以降から、中国の学校の代表と世界中の教育の主要パートナーが、学校間の理解と協力を強化する方法について話し合いをスタートさせたようです。かつての眠れる獅子が覚醒をして、その台頭はすさまじいですから、欧米中心の教育も変容しなければサバイブできないし、中国の学校もさらに資本主義の先進校から学ぼうとしていた時代でしょう。クロス・カルチャラルな時代でもあるということのようです。
★久しい間議論が続き、2011年ころから本格的に活動が広がったようです。日本でも規模は小さいですが21世紀型教育機構が誕生するころでしたから、世界は未来に向けて同じ空気を吸っていたのですね。
★加盟国は、相当な名門校のようです。イートンやハロー校はもとより、エピスコパルハイスクールとあのチャドウィックスクールなども加盟校になっていますから、同コミュニティが自認しているように世界を牽引するリーダー校が集結したという感じです。中国やアフリカからも参加していますから本当の意味でグローバルな広がりがあります。そこに日本から巣鴨が初めて加盟ですから、ますますグローバルの意義が充実しますね。
★同コミュニティのサイトにはこんなコミットメントがあります。
<WLSA global citizens continue to redefine what it means to be a global leader in their communities, schools, businesses and neighborhoods.>
★ダボス会議でいえば、世界の広義のステークホルダーにおけるグローバルリーダーになる意味を再定義し続けるということのようです。クリティカルシンキングをもって、リセットを恐れずに進むということでしょう。そのメンバーとして巣鴨も同じようにアクションすることが規約にあるでしょうから、巣鴨の今後の再定義や自己変容、つまり進化が大いに期待できます。
★またこのコミュニティのサービスには、バイリンガルどころではないほどの外国語を学ぶシステムもあるし、オンライン学習もあります。なんといってもCANという海外大学との連携もいろいろあるようです。聖学院や開成、海城に続き、巣鴨も海外大学への道が開けていくということですね。
★また、日本初と言えば、工学院のケンブリッジ・イングリッシュ・スクールの加盟だったり、文化学園大学杉並のカナダのBC州との提携があります。初ではないけれど、八雲学園、玉川学園、工学院、啓明学園のようにラウンドスクエアに加盟している学校もあります。IB校はもう150校は超えていますね。
★このように、どんどんグローバル教育コミュニティとの提携が拡大しているわけです。こうなると、進学先も国内だけではなく海外にも広がっていきます。ポストコロナ時代は、海外大学は、オンライン授業をベースに、ミネルバ大学化しますから、ますますこの道は拡大するでしょう。
★男子校も、聖学院、開成、海城、巣鴨とそうなっていきますが、この後に武蔵、聖光学院、静岡聖光学院が続くでしょう。男子校のイメージが随分変わります。そして、そのことは、ポストコロナ時代のザ・グレート・リセットの文脈であり、キャピタリズムからタレンティスムというダボス会議のシナリオプランニングを展開・実現していくことになるでしょう。
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