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2020年7月 8日 (水)

ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(35)高橋博理事長 教育出動するカトリック学校の改革者

★聖パウロ学園の理事長・学園長であり、多くのカトリック学校の改革者でもある高橋博先生とZoomミーティングをしました。高橋先生は、一斉休暇中の聖パウロ学園の先生方のオンライン授業&面談及び今常任理事でやはりカトリック学校の改革を実施しているノートルダムグループの先生方のオンライン授業&面談を共にし、ポスト・コロナ時代のカトリック学校の在り方をさらに明確にし推し進めようとしています。

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★カトリック学校は、創設当初は、みなイノベーティブ・エデュケーターと称して役割を果たしてきました。戦争やパンデミックに直面し、社会の荒廃の中で困窮に陥っている子供たち、差別される子供たち、救いの手が差しのべられていていない子供たちのために、時代の先端技術を駆使して様々な行く手を妨げる壁と闘う模範を示しながら、子供たちと共にその壁を粉砕してきたのです。

★戦後日本でカトリック学校は見事にその意義をまっとうしたものです。聖パウロ学園もノートルダム女学院もまさにその役割を果たしてきました。

★その他の多くのカトリック学校も同様です。しかし、高度経済成長によって、その役割は表面上は解かれ、大量消費・大量生産・大量移動・大量情報の交差するポストモダン社会においては、今度は生き残りをかけなくてはならなくなりました。そのためにカトリック学校は東大や医学部をはじめとする大学進学実績をあげることによってサバイブしようとするところもたくさん出てきました。

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(一斉休校中、オンライン授業&面談に一丸となって取り組む聖パウロ学園の教師と生徒)

★信仰と進学実績は両立するというカトリック学校もでてきたのです。信仰するにもパンは必要です。そのパンは進学実績によってもたらされるのであれば、それもやむを得なかったのでしょう。

★しかし、マザー・テレサが訪日したとき、当時のインドの貧困な人々のようなお金の貧しさはない日本だが、心の貧困のあることを静かに指摘しました。

★訪日中、マザーの表情に笑顔はありませんでした。不満だったのではないのです。人が笑うとき、何か鬱屈した状態から解放されることのサインとして示す場合が多いのです。だから、マザーはその鬱屈状態から逃れることなくしっかり受け止めようという意志を笑顔を示さないことによって示したのでしょう。

★高橋先生は、そのマザー・テレサの気持ちを継承して、進学実績成果主義=偏差値主義という他人のつくった価値基準にまどわされて自己肯定感が低くなってしまった生徒のマインドを引き受け、なんとかしようとしてきたのです。1人ひとりの才能を見出し、解放し、大学や社会に出たときにその才能を大いに発揮できる教育環境を創ってきたのです。

★それが聖パウロ学園の先生方と試行錯誤して創り上げてきているPBL型授業であり、Growth Mindset教育としての面談なわけです。

★そして、高橋先生は、このパンデミックの局面で、先生方が動きまくったオンライン授業と面談の様子をみて、改めて授業と面談の重要性と本来性に気づいたということでした。

★世界同時的に、様々な教育活動が中止になったにもかかわらず、授業と面談だけはオンラインによって止めることがなく持続されたのだと。

★そして、分散登校、学校再開となったとき、そのオンラインのチャレンジが、リアルなPBL授業や面談という対話に活かされているのをみて、ある閃きがあったというのです。

★パンデミックとの対峙が、再びイノベーティブ・エデュケーターとしての魂を沸き立たせたようです。

★東京と京都のカトリック学校の両拠点のシナジー効果を生み出すアイデアが生まれたようです。

★それが何かは、今後追っかけてみたいと思います。乞うご期待。

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