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2020年7月26日 (日)

就学前の教育(01)内田真哉先生のビジョン

★久しぶりに内田真哉先生と対話をしました。Zoom越しでしたが期待通り子供の新たな宇宙を生み出す教育出動を着々と進めていました。

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★まずはレゴ®シリアスプレイ®に基づいたレゴの学びをご自身のみずき野幼稚園ではじめたのです。もちろん、これは理事長の権限でというのではなく、幼稚園の先生方からの要請だったようです。聖学院時代の思考力セミナーでの活躍は、幼稚園の先生の目にもとまっていたのですね。

★そして、幼稚園の先生方にレゴ®シリアスプレイ®は共感されていたわけです。

★そんな話をしながら、当然、就学前と就学後の教育の架け橋がレゴだということになるのは論理的必然だし、すでに内田先生は、人間の成長の発達を促す共通言語としてレゴは在ると直感していたようです。

★幼児期の砂場や積み木が人生の学びのプロトタイプという話はそういえば、アーティストや建築家からはよくききます。たとえば、建築家フランク・ロイド・ライトは積み木がそうだったと。

★彼らの時代にもしレゴがあったら、きっとレゴがそうだということになったでしょう。現代建築思想家クリストファー・アレグザンダーも、パタンランゲージをレゴでデザインしたかもしれません。河合隼雄の箱庭もレゴと似ているとも言われています。

★どうやら、アートや建築、心理学と親和性があるというだけでも、教育にも親和性があるというのは推測に難くありません。

★内田先生自身、テクノロジー、心理学、アートに精通しています。

★当然、新しい教育システムのビジョンを思い描いています。しかも、内田先生はある意味教育起業家です。新しいビジネスの方法を考えています。ちょうどダボス会議でも資本主義から才能主義への転換が話題になっています。

★新しい教育と新しい経済は一体になるでしょう。でもまだだれもそれを行う方法論を試していません。

★ところが、内田先生のプロジェクトの種はすでにいろいろ動いています。聖学院の内田先生の弟子たちも世界中に散って動いています。どこかであるとき繋がるでしょう。しかも、そう遠い話ではないでしょう。いずれ明らかになるでしょう。

★そういえば、内田先生の精神的ルーツの1人内村鑑三の話をお聞きするのを忘れていました。また今度話をお聞きすることにしましょう。

★それから、内田先生は、工学院校長の平方先生の聖学院時代の教え子です。弟子でもあります。私立学校というのは、こうして未来への普遍的なマインドをいまここで引き継いでいく不思議なコミュニティでもあります。そう感じないではいられません。子供たちの幸せは私たちの幸せでもあります。内田先生のプロジェクトが大きくなることを楽しみに待つと同時にどこかで結びつけるように私も活動していきたいと思います。

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