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2020年7月19日 (日)

ポストコロナ時代の教育(08)和洋九段女子のPBL 豊かな質感と新しい世界へのイノベーション③

★和洋九段女子の先生方とZoom対話するといつもチェックアウトの際には、新しいアイデアが生まれ、次回に対話する時までに、何らかの形でそのアイデアが試されPBL自体がアップデートしています。特に変わらなければいけないとか、あるゴールがあるわけではないのです。

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★チェックインの時とチェックアウトの時は、まずチャットで個人で内省し、それから肉声で語り合います。これも日ごろのPBLで生徒が行う個人ブレストとグループブレストに対応していますから、先生方も自然と入り込んで、頭を挙げて互いに語り合えます。

★今回もチャットの文章をテキストマイニグしてみました。チェックインの時に感じていたり、考えていたりしたこととチェックアウトの時のを比較すると上記の図ようになります。

★この形態は、たいていの場合こうなるのです。こうなるというのは、チェックインのときはばらけているのですが、チェックアウトのときは核ができて、その周りを惑星のように共起ネットが広がっています。

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★AIがどう判断したかは、わからないのですが、変化したことは確かです。それをどう変化したと解釈するかは、参加者しかわからないのですが、これと同じことがふだんのPBL授業でも起こっているということだけは推測に難くないのです。

★対話を介したワークショップや授業、ミーティングというのは、どうやら変容を生み出すことは確かなようです。

★この変容をどのようにとらえかるかは、これからこのようなテキストマイニグのようなデータも含め、データエビデンスをとっていく必要があります。

★しかも、このデータは結果(ポートフォリオ)ばかりではなく、プロセスでも活用(プロセスフォリオ)できます。グーグルフォームという使いやすいアンケートのソフトがあるからです。今回のオンライン授業で多くの先生がこれを使っています。ただし、まだ授業の感想などのアンケートで、授業のコンテンツのモニタリングで活用する例はまだまだですね。

★今後は、そこにチャレンジしていくことになるなあと確信したのですが、そのきっかけは、このZoom対話には、数学科の石原先生(中1学年主任)も参加していて、今回も社会科の問いと解答の関係に方程式を持ち込むアイデアを提案されたのです。

★数学的思考が社会科の授業で活用されるという事例は実におもしろいのではないでしょうか。

★これぞリベラルアーツです。どうやら和洋九段女子の教科のPBLは、リベラルアーツ的素養が盛り込まれるように進化しているのかもしれません。これは新しい授業ですね。この発見はZoomで教科横断的に対話がしやすくなったということもあるでしょう。

★オンライン授業効果は新しい発想を生み出すという事例が和洋九段女子にはあるということでしょう。

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