ポストコロナ時代の教育(12)N高100万人計画、聖学院新クラスGIC、NDニューリベラルアーツ、田中歩先生共感的対話、内田真哉先生就学前教育、柳川範之東大教授 みんなつながっている。突き抜ける動き!井庭崇教授のパターンラーゲージが共約貨幣。
★N高校が、100万人生徒獲得を目指していると語っています。聖学院が今まで見たこともないような新クラスGICを創っています。ノートルダム女学院が新京都学派ならぬニューリベラルアーツを生み出しています。工学院の田中歩先生が共感的対話を学内外を越境的に拡大しています。内田真哉先生が就学前教育とすべての教育を接続しようとしています。柳川範之東大教授のライフデザイン力に世の中が覚醒し始めています。
★いったいこのような現象は何を意味しているのでしょうか?実はみなつがっています。エっ!?と思われた方は井庭崇教授の多様なパターンランゲージでカード化しているツールを手にとってみましょう。あらゆる違う現象の背景に実は隠れたつながりがあることが見えてきます。井庭教授の創出したパターンランゲージ群は隠れたつながりを見出す共約通貨の働きをしています。
★上記のランゲージパターンのカードで見るならば、ここに挙げた現象は、近代社会の限界を突き抜ける現象です。そのために、学習指導要領をさらりと突破する学びの竜巻を生み出しています。そのためには、広げ深めるT字型学びのスキルを体得します。そのためには、一方で固定観念や頑迷固陋な自分を捨てる勇気が必要です。こんなふうに、多彩な現象を300枚以上ある多様なカードでできてしまいます。
★そして、大事なことは、共約可能性のないものがでてきたときに、それが異彩鬼才の現象となるわけです。希少価値というやつですね。でもでも、共約可能性のない共約不可能性はないので、両者はルビンの壺であることを気遣う必要はあります。
★というわけで、まずはここに挙げた現象はみなつながっていて、それでいて異彩鬼才の独自性を発揮します。この現象から異彩鬼才のクリエイティブクラスができることでしょう。
★それにしてもN高の100万人計画はすさまじいですね。シンガポールの教育やフィンランドの教育がすばらしいといっても、どちらも高校生は30万人いないでしょう。N高はそれを飲み込むというわけです。
★エっ!?日本の学習指導要領では飲み込めないでしょうと。ところが、聖学院のGCIでは、少人数ですから飲み込みはしないけれど、学習指導要領をミニマムにして、海外のエスタブリッシュスクールと組んでいきます。工学院の田中歩先生はその共感的対話でエスアブリッシュであろうがなんであろうが、クリエイティブ高校生に道を拓きます。ノートルダム女学院は、そのような動きに必要な知の世界共約可能性であるニューリベラルアーツの拠点づくりをしています。
★内田先生はすべての子供たちにその知(=非認知能力×認知能力)の松明を創出しています。柳川範之教授は自らそのような生き方を体現しています。クリエイティブクラスのスーパーモデルです。
★で、N高100万人計画がどう関係あるの?かですね。通信制高校は、柳川範之教授のような独学のパワーがない生徒のサポートをすることによって、柳川範之教授のようなライフデザインを用意します。
★柳川教授は、グローバル市民でもありますから、N高校の生徒もその可能性を持っています。しかし、自力ではなかなかその可能性を顕在化できないでしょう。どうしたらよいのか?その突破口は聖学院や工学院のプログラムにあるわけです。それもN高は実は研究済みです。
★そして、N高が画竜点睛を欠かないために必要とするのが、非認知的能力の重要性です。この側面が就学前教育になかったのですから、巧く育っていないのが日本の高校生の現状です。N高は、三顧の礼を尽くして内田先生のもとにいくでしょう。
★そして、気づきます。ここにハーバード大学、MITメディアラボ、スタンフォード大学などの知が蓄積していることを。
★この知の蓄積は、内田先生と共に作り上げてきた聖学院や工学院の教育にも蓄積しています。ノートルダム女学院にはすでに19世紀創設者がその先駆けでした。それを掘り起こしています。
★やっぱり、本間の言うことはわからない!と言われるかもしれません。3カ月後わかりますから待っていてください。大切なものは自ら見ようとしなければ見えませんね。ただし、自分一人では見ることはできません。見たければ、対話が必要です。田中歩先生の共感的対話。共感的コミュニケーションを突き抜けた共感的対話です。
★そして、そして、そして、これに続く動きがどんどんこれからつながっていきます。多くの女子校が満を持して。
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