世界を変える女子校(01)大妻中野 自分の世界を社会と共有
★先進諸国の中でジェンダー指数ランキングが非常に低い日本。新型コロナウィルス感染拡大防止政策で大活躍した女性リーダーの話は頻繁にメディアに取り上げられています。女性科学者が男性よりもたくさんいる国も多いのです。
★どう考えても、遅ればせながらも近代社会を受け入れてきた日本だけが歴史のウネリから外れているというのは考えにくいのです。では、男性の戦略をいなし、撃破し、乗り越えていく女性リーダーがでてくる場はどこでしょう。それは、現在の学歴社会を作り上げてきた、つまり男女格差を確固たるものとしてきた20世紀社会に接続する初等中等教育の景色を塗り替える教育、その最も象徴的な革新的<授業>を展開している女子校です。
★女子校でも、20世紀社会のジェンダー問題を解決しない旧態依然とした授業を続けているところは、その可能性はありません。
(写真は、首都圏模試の「おうちdeオンライン説明会」で公開している動画から)
★では、その革新性はどこにあるのでしょうか。それはC1英語×PBL×ICTの3要素のシナジー効果の大きさにあります。
★たとえば、大妻中野のように、CEFR基準でC1英語を目指し、すべての教科や単元でではないでしょうが「主体的・対話的で深い学び」ができるPBLを実践していて、当然ながら1人1台のタブレット型PCを活用して学んでいきます。いろいろな教育があるのでしょうが、この教育の核の部分が出来ていない学校は選んでは入学してから後悔します。
★授業そのものがコアカリキュラムになっていて、部活や文化祭、海外留学などの多様な教育活動のエンジンになっています。
★今回の一斉休校時のオンライン授業も同校は速やかに実施できています。世界中の学校がいろいろな教育活動をストップしても、授業は止めなかったのです。それだけ、授業は大事だし、同校のように、ふだんからすばらしい授業を展開していたところは、オンライン授業にもすぐに移行できました。
★2科4科のみならず、そ以外の才能者にも入学の機会を創っているグローバルな学校の発想も持ちえているのが大妻中野です。
★くだらない男性原理の抑圧的言説に惑わされることなく、のびやかに学び、他者とは違うオリジナルの自分の世界をつくっていきます。だからこそ、その希少価値は社会が必要とします。自分のかけがえのない唯一無二の価値に他者が共感して、それを受け入れたとき、自分の世界も他者の世界も共に変わります。そのとき大きな世界も変わります。
★男子の顔色を気にしながら生きていくのではなく、人間として対等に生きていける世界に変えていく女性リーダーがたくさん輩出される大妻中野が高人気なのは当然でしょう。
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