ノートルダム女学院のハイブリッドPBL授業(02)2つのハイブリッド
★今回のパンデミックによって、一斉休校中、2カ月あまり、ノートルダム女学院中高(以降「ND」と表記)はオンラインPBL授業にシフトし、日々進化していきました。
★そして、なんということか、このパンデミックにさらなる苦境が襲いました。先週から、九州をはじめ西日本は、梅雨前線の影響で記録的な大雨に見舞われたのです。
(豪雨のため警報がでて、休校中でしたが、オンライン授業をする先生、オンライン会議をする先生、アルコールで教室を消毒している担任の先生とNDキャンパスは活動していました。)
★特に、大雨特別警報が発令された熊本、鹿児島両県の一部では、「線状降水帯」が発生。洪水、土砂災害などが出る災害が起こりました。
★その影響は京都にも及び、昨日までに3回も警報がでて、そのたびに各学校は休校となりました。NDも例外ではありません。ただ、不思議なことがNDでは起こりました。ちょうど分散登校を経て、すでに学校は再会されていますから、ようやく期末試験を行う日を迎えています。
★そのため、生徒たちは、自宅で学習し、質問があればグーグルクラスルームなどのプラットフォームで先生に質問したり、試験準備のために、オンラインPBL(プロジェクト型)授業を開く先生もいました。警報がでたのですから、従来通り生徒は自宅待機で自学自習のはずです。これは今始まったことではありません。
★したがって、そこは学校当局は、一斉休校の時のように、オンラインPBL授業を全学年全クラスで実施するとは号令をかけませんでした。当然ですね。しかし、そこは教師と生徒の意思次第です。オンラインPBL授業とかプラットフォームで質問するとかいう幾つかの選択肢が新しく加わったのです。
★キャンパスのリアルな空間で行うPBL授業とパンデミックや災害の時にはテレワークとしてオンラインPBL授業を行うというのが、ニューノーマルな学校生活となっているのです。
★しかし、そのリアルな空間でのPBL授業も、実は新しいPBLになっていたのでした。
★ですから、NDのPBL授業は、平常時にはリアルなPBLで、非常時にはオンラインによるPBLという両方できるという意味でハイブリッドPBL授業であるという意味は間違いないのですが、そのリアルなPBL授業の中にオンラインが並走するという意味でのハイブリッドPBL授業というタイプもニューノーマルな学園生活のシーンになったのです。(つづく)
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