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2020年7月 4日 (土)

ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(32)新しい教師の出現<モチベーションとマインドセットとデータ分析スキル、そして何はなくても「思考コード」>

★生徒のモチベーションをあげるのが巧みな先生はいます。マインドセットが上手な先生もいます。しかし、データ分析スキルを巧みに活用している先生はそう今までは多くはありませんでした。

★しかし、今回のコロナ禍で、オンライン授業をした先生の中には、グーグルフォームを使いアンケートをすることで、スプレッドシートに「データ収集」をし、「データ分析」をする体験を積んでいる先生方が登場してきました。

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(品川翔英の国語科の教師は、アンケートを取りながら教師と生徒がリフレクションしていく準備を開始しました。)

★今回の学習指導要領改訂で、アクティブラーニングやリフレクション、ルーブリックというキーワードを聞かないことはないぐらいですが、肝心のリフレクションやルーブリックのデータ分析のスキルを体得していない先生が多かったので、結局は偏差値から抜け出せないでいるという状況が続いていました。

★しかし、グーグルフォームを使ってデータを収集・分析することで、そのスキルを体得する先生が増えてくると、データに基づいてモチベーションをあげたり、適切なマインドセットをできるようになるのです。

★これによって、モチベーションをあげるカリスマ教師から生徒は解法されるし、マインドセットとマウンティングの識別がつかなかった教師も生徒もデータによって解放され、生徒にとっては、ようやく主体性とか対話ができるようになるわけです。

★アンケートをつくるときに、実は「思考コード」(メタルーブリック)が必要です。収集・分析をするときに「思考コード」が必要です。

★思考コードに一つの役割に、問いの深さをカテゴライズするというコトがあります。

★アンケートがどの程度の思考の傾向を問うものであるのか。

★収集する時に、どのような思考の傾向を見えるようにデザインするのか。

★分析するのに、どのような思考のパターンが生徒の成長に反映するのかがわかります。もっとも、この場合他の条件との相関をみる必要があります。グーグルフォームの自由記述の収集をすることでそれを可能にします。もちろん心理学的なアンケートと組み合わせることもできます。

★今までは、データエビデンスを使わなかったので、生徒の思考力をどう見定めるのは、カリスマ的視点で行われ、カリスマ的な声掛けで生徒の成長スタイルを促してきたわけです。

★これを主観として排除するにしても、それが主観か客観かの識別はそもそもできなかったのです。

★しかし、これからは、この質的リサーチを先生方ができるようになっていきます。最近接発達領域とかいわれても、今までは熟練した達人教師しか見えなかったのですが、今後はそこは脱技能が起こるわけです。デフォルトが起こるわけですね。

★ようやく、教育の景色が変わります。

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