ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(29)宗教と農業とテクノロジー ニュータイプ農業
★今朝のTBSの番組「がっちりマンデー!!」のトピクは「ニュータイプ農業」。番組を見られなくても、「がっちりマンデー!! note編 がっちりスクール!!」のブログがあるので便利です。
★いくつかニュータイプ農業のケースが紹介されているのですが、その中で「彩の榊」を経営する佐藤幸次さんの取り組みにポストコロナの新しい教育やビジネスのヒントがあるかもしれないと気づきました。
★榊(サカキ)は、神棚にお供えするあの植物です。事業の大願成就祈願、大漁祈願かつ安心安全祈願など、日本の神道はまだまだ実用的に稼働しています。正月の神事は日本だけの最大の行事でしょう。そういう神道行事に欠かせない「サカキ」は、ほとんどが中国産で日本産は佐藤幸次さんのところだけ(かもしれない)。需要と供給の関係からいって、ガッチリ儲かっているというのです。
★大量生産するためには、山にはいり採集していたのでは、間に合わないし労力が半端ないわけです。そこで、佐藤幸次さんの起業家精神が芽生えたという番組側のストーリーなのでしょう。
★佐藤幸次さんは、農地でサカキを栽培するようになったのです。しかも、ソーラーパネルを張り巡らしたニュータイプの農地というテクノロジー空間で行ったのです。ソーラーパネルの棚を敷き詰め、その下にサカキの栽培をしていくわけです。
★太陽光が、ソーラーパネルとサカキの葉に注がれるように空間設計しています。佐藤幸次さんは、電力会社と高齢者の所有する農地とサカキの栽培経営をジョイントするわけです。今では東京ドーム15個分の敷地で経営しているといいます。全国各地に広がっているのです。
★2013年に農地法が改正され、農地にソーラーパネルを立てることが解禁されたことに目を付けた佐藤幸次さんのベンチャーアイデアがさく裂したのですが、この法律はソーラーパネルを立てた下で農業を営まなければならないという制約があったわけです。
★ですから、その制約をどうするかは、なかなか良いアイデアが生まれなかったのでしょう。ところが、その制約が佐藤幸次さんのクリエイティビティを刺激した。デザイン思考やイノベーション理論のベストケースです。
★番組としては、ここまででよいと思うのですが、このケースは、ポストコロナの新しい教育やビジネスにものすごいヒントになると思います。
1)商品が国産で賄える。
2)脱化石燃料と自給率の回復
3)自然と社会と精神の循環系都市のモデル創発
★パンデミックでサプライチェーンが切断されてしまっているわけですが、今後もグローバルな協力は必要です。とはいえ、すべて拠点を海外に置くというのはリスクが高過ぎるというのは、今回みな学習したでしょう。したがって、国内にも置きながら分散してリスクマネジメントしていく方向になるでしょうから、佐藤幸次さんのケースはその先駆けです。
★ソーラーパネルというテクノロジーと農業がつながることは、自給率が低い日本では、それを回復することにつながるし、電力を自活できると、農作物の価格を国産だからといって跳ね上がることをおさえることもできるかもしれません。
★しかも、何より脱化石燃料に向かえば、SDGsのグローバルゴールズ達成にも寄与するかもしれません。
★そして、実はNHKがずっとドキュメンタリー番組やスペシャル番組で追跡していた「欲望の資本主義」の根っこにある化石燃料の覇権戦争と大量消費を絶つことにもなります。平和と自然環境の蘇生と豊饒な人間精神の生成が起こります。
★ソーラーパネルだけでは無理だよと言われるかもしれません。今のところはそうですが、その出来ないという制約をぶち破るのがイノベーション精神だったり起業家精神です。ソーラーパネルの改善とソーラーパネルに変わるテクノロジーの開発という動きは、実はすでに生まれています。
★いずれは、そこに結びつくでしょう。
★その方向を推進するイノベーションと創造的思考力の基礎を教育で学べる環境が生まれるというのがポストコロナの時代がもたらすコトなのでしょう。
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