2021年の入試(13)ノートルダム女学院の歴史的インパクト ハイブリッドPBLと哲学と宗教と①
★昨日6月15日(月)、ノートルダム女学院も分散登校から学校再開へと移行しました。ノー3密時空やマスク着用、手洗いなどCOVID-19の感染防止策を講じながらニューノーマルな学校生活が始まったのです。
★緊急事態宣言に対応した休校期間中から、オンラインPBL授業に挑戦していたため、学校再開になっても、リアルな空間とサイバー空間の両方をハイブリッドした学習の場として活用しているのがノートルダム女学院です。
★今回各学校で行われていたオンライン授業の名称は、さまざまで、遠隔授業、オンライン授業、リモート授業、ディスタンス授業、ハイブリッド授業などといろいろでした。
★それほど意識して使われてはいなかったかもしれません。文科省の表現に合わせて遠隔授業と呼んでいたということもあるでしょう。また、オンライン授業とかハイブリッド授業と呼ぶと、会議システムを活用して対面双方向型オンライン授業にしなければならないから控えめに遠隔授業と呼んでいたという場合もあるでしょう。
★ノートルダム女学院の場合は、多くの教師は在宅だったし、生徒は当然全員在宅でした。そのため、教師も生徒も互いのリアルな空間とサイバー空間がハイブリッドになっていました。
★教師は学校にいて、生徒が在宅の場合、やはりハイブリッドではあるのですが、学校と家を結ぶという遠隔の意味が前面にでてきます。教師も生徒も在宅の場合、学校と家庭の距離という物理的概念はなくなります。その意識の違いが、遠隔授業と呼ぶかハイブリッド授業と呼ぶかの違いになるのかもしれません。
★遠隔授業という意識だと、パンデミック収束後は、今までと変わらない授業にもどりがちです。一方、ハイブリッド授業という意識で行ってきた場合、収束後も、リアルな時空とサイバー時空は同居します。学校なのか在宅なのかという違いはあまり問題ではなくなり、やはり、ハイブリッド授業になるのです。
★したがって、ノートルダム女学院では、会議はZoomで行われているし、授業では、タブレッドやノートパソコンも活用しながら行われていきます。実は、同校は以前から行われていたのですが、その動きが学校全体として大きな動きとなっていくのでしょう。
★そして、このハイブリッドPBL授業が、今後の日本の学校の授業のモデルになるし、世界の学校の動きと呼応していくウネリを創るという歴史的インパクトを生み出していくでしょう。
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