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2020年6月28日 (日)

2021年の入試(32)聖学院インパクトいよいよ始まります!

★昨夜、聖学院の児浦先生(21教育企画部長・広報部長・国際部長)とZoom対話をしました。結論から先に言うと、ポストコロナの聖学院インパクトはすさまじいに突きます。まだまだベールに包まれていますが、それが明かされるのはももうすぐという感じです。

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★話の中心は、来春募集の高校の新クラスの教育のすごさでした。内進生15名、外部から15名の30名で構成しますから、たんなる経営的目的のためではありません。もちろん結果的にはその成功は、聖学院全体の教育をさらにアップデートしますから、ますます人気が出て経営も安定するということにはなりましょう。私立学校ですからそこは外せませんが、この両輪をいっぺんい考えることができる教師というのは、なかなかいません。

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★多くの経営者は、教育は現場に任せた、経営はこちらに任せておきなさいだし、現場も広報のために授業をやっているのではないと言ってしまいがちですね。私が言うまでもなく、そんな学校はポストコロナ時代には淘汰されてしまうでしょう。

★この30名というサイズは、広報戦略的には、実はかえつ有明と海城をモデルにしながら換骨奪胎しています。かえつ有明も4年くらい前に中高一貫ではあるけれど、高校から1クラスプロジェクト科クラスを創りました。

★これが大成功したことは言うまでもないでしょう。ディープラーニングという名のアクティブラーニングを今では、中高全体に浸透させました。それでも、高校の各学年1クラスだけでは、20世紀型クラスを残しています。

★おもしろいですね。最初は、先進的なクラスは6学年通して高校の1クラスだけだったのです。ところが4年たつと、それが完全に逆転してしまったのです。にもかかわらず、グループワークを拒否し、1人もくもくと勉強するクラスが1つ許容されているところが、なんともかえつ有明らしいです。

★それから、海城ですね。もう8年くらい前になりますか。高校募集を廃止して、その30名を中学の帰国生入試にスライドしました。東大ばかりか、ハーバード大学をはじめ多くの実績を出すことに貢献したというのはあまりに有名です。

★パレート最適の原理からいえば、各学年の20%30名いると、かなりのインパクトを与えることができます。資本主義の父の系譜の投資家からは13%あたりからインパクトは生まれるともいわれています。

★30名という数字はそういう意味がありそうですね。児浦先生は、この間、多様性というか外とのつながりが、生徒の学びの意欲が爆発するケミストリーが起こるという経験をしているので、外部の風を高校の時から入れるのはいいことだという確信を得ています。

 University of Pennsylvania(米)【11位】
University of Toronto(加)【18位】
University of Washington(米)【26位】
University of California, San Diego(米)【31位】
University of British Columbia(加)【34位】
University of California, Davis(米)【55位】
Boston University(米)【61位】
University of Southern California(米)【62位】
Carleton College(米)
Grinnell College(米)
Fordham University(米)
Syracuse University(米)
Art Center College of Design(米)
Lake Forest College(米)
北京外国語大学(中)

★その成果が上記のような今春の海外大学合格の成果につながっていることを、ワシントン大学とペンシルベニア大学に合格した二人の卒業生がメッセージ動画で証言しています(この動画は同校説明会に参加すれば見ることができます。山本君の動画は首都圏模試センターの特設サイトで今ならだれでも見ることができます)。彼らの国内外の研修やセミナーをいっしょに企画し同行までした児浦先生ならではの「これだ!」という直感はすさまじく、30人のモデルは彼らだと、聖学院の生徒がみな彼らのように行動力があって創造的でonly one for othersの体現者になるにはいかにしたら可能か?3年前から実は考えていたことといまここで結びついたというのです。

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山本君の動画は今は公開されています

★そして、オンライン説明会を行うと、海外帰国生の参加も多く、二人の動画は大反響だということです。児浦先生はますます、これだと。今の高1に中学生起業家山口君(今なら動画が公開されています)もすでにいます。ロールモデルが毎年続いているので、この規模を拡張しようと。まずは小さく始めて大きく生み出そうという確固たる決意が生まれたというのです。

★それがまずは30人だと。この30人が6年後に見えるでは、中学1年生にはもどかしいだろうから、まず3年後にはそうなるのだというビジョンのアウトプットを可視化してしまおうと。したがって、高1というのはタイミングが良いのではないかとも。

★そして、児浦先生は「コロナ禍にあって、教師は全員、会議システムもグーグルクラスルームなどのプラットフォームも使えるようになっています。ですから、デジタルネイティブの生徒といっしょにICTをツールとした授業展開ができるようになりました。そこで、あとは、イマージョンで英語でPBLできる環境を創ろうと。そしてグローバル市民としてリーダーシップを発揮するには哲学を中心としたリベラルアーツも当然やっていきます。そして、まだ明かせませんが、破格のSTEAM教育を今デザインしている最中です。それら3つがプロジェクトとして成り立ってしまうというところにまで到っています」と。

★なるほど、それをデザインしている先生方はあの先生方ですよねと聞くと、言うまでもありませんと。なるほど、STEAMといってもたんなるプログラミングではないということですね。

★STEAM教育で先進的な教育というと三田国際とか工学院、あるいは武蔵野大中学。それらも超えるということですねと尋ねると、「そうです」と即答。多くの学校がSTEAMというとHTH(High Tech Highschool)を模範とするのが現状だし、経産省もそれでよいと思っています。とするならば、あの先生方は、それを乗り超えようとするでしょう。

★要するに、ギャップイヤーや米国のリベラルアーツ大学で行っているインターンシップを聖学院の高校からやってしまおうということだとピンときました。

★なるほど、米国のAPの研究したり、IBを研究したりして、それでは物足りないし、Z世代の未来創りにはテンポが遅すぎるという感覚を持っているのでしょう。いきなり全体とはいかないけれど、先述のロールモデルレベルの30人にはそれは可能だと。

★偏差値がどうのこうのとかは別にして、才能的には開成や筑駒の生徒を超えてしまうなあとすぐに感じました。それが明らかになる時が楽しみにですね。

★ところでと児浦先生が私にこう尋ねるのです。「本間さんは、何を手伝ってくれますか?」と。おおっ!微力ながら応援しますよと言っていましたから、そうきたかあっ!汗と。「はっきりって、ありません。もし私がしゃしゃりでたら、せっかく邁進しているのに、邪魔ですよ。突っ走っているアスリートのそばに行ったり、ピアノを演奏しているピアニストのそばに行って、リフレクションしましょうじゃあ、ストップしてしまうじゃないですか」と。

★もしよかったら、私のマニアックな知の茶室に限定5,6人の先生方をご招待します。私が亭主ですから、ファシリテーターだったりジェネレーターだったりしますがそれでもよろしければ。内容は、ポストコロナは、教師の時代です。私はスーパーグローバルティーチャー(SGT)100人計画を妄想しています。

★最初の100人は私が引き受けますが、そのあとは、それぞれが100人引き受けていただきます。そしてさらに引き受けていく。100×100×100で、すでに100万人ですから、日本の教師の人数分は軽く超えるでしょう。

★1人オンライン教育(授業よりはかなり広い)で1000万円~3000万円くらいかせげるようになればよいのでは。学校を超える必要がありますが、やがてそうなるのは間違いありません。英語が出来ればそのパワーはもっと広がるでしょう。

★そのときに必要なのは、アリストテレス―トマス・アクィナス―ルソーーヘーゲル―フッサール―グッドマン―マルクス・ガブリエルなどに通底するリベラルアーツのシンプルなスキルと十牛図に代表されるZEN的なマインドのシンクロですね。シンクロさせるのは、それぞれの先生が適応するわけです。そういう複雑適応系のスキル(結局はブルコラージュ未来版)を共に学ぼうというオンライン茶室ですと。

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★こういう先生方が増えると、新宇宙船地球号が脱構築・再設定されるのでZ世代を含めこれからの子供たちの未来は明るくなると思いますよと。

★児浦先生は、相変わらず大風呂敷広げますね(笑)、もちろん何人か誘ってみますと高らかに笑って、互いに退室ボタンをポチっとしたのでした。

★SGT(スーパーグローバルティーチャー)は、20世紀から見たら超能力者だと思われることでしょう。そして、いつか生徒にもダイレクトに伝えたいと思うわけですが、これはまた次の構想にとっておきましょうということに児浦先生とは話しました。これから大いに楽しみです。

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