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2020年6月 6日 (土)

2021年の入試(07)八雲学園の俊敏かつ緻密な動き パンデミックを乗り越えてまた強くなる。

★八雲学園は、世界危機の時に本当に強い学校です。アジア通貨危機、ITバブル崩壊の時期である1998年に中学を再開。当時の私立学校と言えば、上から目線の学校説明会が当たり前。それをウェルカムの精神全開の説明会に中学入試市場全体を転換するスーパーモデルに八雲学園はなりました。その人気はうなぎ上りでした。

★しかしながらリーマンショックあたりから、女子校氷河期の時代に突入し、人気は横ばいになりつつも、破格のグローバル教育を展開し続け、2013年からはイエール大学とのネットワークを結びました。その後、2年おきくらいにラウンドスクエア加盟の動き、9カ月留学の新設など大きな教育プログラムを生み出していきました。

★そして、2018年には、ラウンドスクエア正式加盟をきっかけに、男女共学にし、C1英語、PBL、ICT、教育の総合力を養うリベラルアーツ教育、チュータリングなど世界のエスタブリッシュスクールと刺激し合う交流ができるほどのクトリティを生み出しました。再び人気は上昇しはじめたのです。

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★この八雲学園の教育の質の高さは、学歴スクールキングダムの世界にいると、なかなか見えません。太陽は遠くからだとなんとか見えますが、近くだと見ることができません。それほどまでにすごいのです。

★そのへんのことは、八雲学園の先生方にとっては当たり前のことなので、Web配信学校説明会でも当たり前の日常の学園生活のように語ってています。しかし、見る人が見たら、ある意味すでにニューノーマルな学校生活が始まっています。

★というのも、この破格のグローバル教育は現地に行って交流することが多いのですが、その交流の絆が切れるわけでなく、しかも今回のパンデミックは世界同時的ですから、世界の200校の加盟校も同様の状況です。ですから、オンラインですぐに交流が始まるわけです。

★したがって、このような世界リスクのマネジメントは、ある意味ふだんからできていたのです。

★しかし一方で、一斉休校や解除、分散登校などの様子をみながら、第2波、第3波の予測をしながら、今八雲が最も必要とするものは何かを見極めながら、さらに戦略的に静かな情熱をもって動いています。大事なことは今は無駄な動きをせず、的確に有効な戦略を打ち立てることです。この戦略は、イギリスとアメリカの大学を中心とする海外協定大学コミュニティ<UPAA>に加盟することでした。

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★そして、加盟したのです。さりげなく、本日YAKUMOニュースで、公開されています。

★UPAAのコミュニティに参加する大学は今後増えていきます。そして、海外大学に入学した時に講義を受けられるC1英語ぐらいの力をダイレクトにトレーニングするオンライン英語講座を利用できます。

★いったいこれが何を意味するというのでしょう。実はラウンドスクエアとか9カ月留学とは、必ずしも全員が直接参加するわけではないのです。その体験を共有することはできますが、まだ一握りです。ただ、世界から留学生がやってくるので、生徒全員がその恩恵に浴します。しかしながら、それだと、八雲学園全体でB1あるいはB2レベルぐらいまでは力を付けられますが、それ以上はチャレンジしたい生徒に環境を整えているだけで、全員がその環境を使うわけではないのです。

★そうはいっても、これだけで、十分破格なグローバル教育です。

★しかし、アフターコロナは、ドメスティックなものの見方や考え方では生徒の未来はなかなか難しので、1人ひとり全員が、C1レベルの英語力を身につけ、世界の大学生と対話や議論や思考を深めていける英語力が必要になります。海外の大学に行こうが行くまいが、この世界コミュニケーションができるかどうかが肝心なのです。

★もうお分かりですね。八雲学園は一気呵成に、生徒全員に、C1レベルの英語力を身につける機会を創ってしまったのです。

★今回のZoomをはじめとする多様なプラットフォームやアプリを活用し、オンライン授業を実施したことが、おそらく拍車をかけたのでしょう。八雲の日常はすでに、みんながオンラインで世界でつながってしまったからです。

★動画学校説明会の中で、近藤校長が、八雲の教育は、学びと体験と感動がつながっている教育であると語っていましたが、今回のオンライン学習という体験は、先生方にとっても生徒にとっても、またも未来を発見する感動に満たされているはずです。

★一丸となって、世界リスクを乗り終えて、未来を発見する感動を共有した時、八雲学園はまた強くなるのです。ポストコロナショックは、八雲学園をまたすばらしい学校にアップグレイドするわけです。

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