« ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(23)本格的なPBLの時代 突き抜ける人類としての自分へ① | トップページ | ポスト・コロナショック時代の私立学校(119)アサンプション国際小学校 ノー3密空間はニュートンの創造的休暇PBL! »

2020年6月 2日 (火)

ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(24)本格的なPBLの時代 突き抜ける人類としての自分へ②

★マニトバ大学の教育学部のランゲージーアーツや第二外国語のドイツ語のランゲージアーツのカリキュラムデザインをみると、とにかく学びのデザインがシステマチックにできているし、認知的能力と非認知的能力が総合的に織り込まれています。

Manitobala

★そして、どちらにもブルームのタキソノミーやガードナー教授の「多重知能」などいろいろな学習理論や評価法がインテグレイトされています。学問的な成果をさらに学問的に再構築していますね。それを脱構築して生徒の才能を豊かにし、社会貢献活動につながるようにするのは現場の教師ですが。欧米では、教師の功利主義的ではなく学究的なコミュニティがあって、そこと大学の教授がプロジェクトを組んで、生徒の学びの最適化が起きています。

★このようなことが特にカナダで生まれるのは、グローバル市民への意識が高いからということもあるでしょう。

★そして、タキソノミーのような基準があるのは、実は、教師が学びを改善するだけではなく、生徒も学びを改善でき、公共的な場において、その学びが評価されるようにと3点から評価をつくるために活用されています。

★自分がどう育っていくのか、教師と社会とコミュニケーションしながら自分を見つめることができる環境が基準軸なのです。

★もしこれがなかったら、どうでしょう。人間は不安に苛まれるでしょう。懐疑心旺盛になるでしょう。理不尽な権威や権力が横行するでしょう。

Photo_20200602144301  

★それに、軸がないと、上記の図の各層がつながらないのです。哲学や心理学などに造詣が深い先生もいるけれど、それがPBL授業につながらなかったり、数学的思考とは無縁にみえたりということになるのです。それぞれ見識があるけれど、互いに越境しないわけです。一貫性のある基準軸がないからです。

★欧米は、教育に限らず、クライテリアをオープンにし、共有する文化が当たり前です。市民社会の歴史的経験があるからですね。ポストコロナでは、日本もここは避けられません。コロナ禍にあって、この基準がさだまらないことを毎日のようにメディアが批判してたし、これからもするでしょうから、そこは期待しています。

★そう言えば、白洲次郎が、「プリンシプルを持て」と戦後日本社会の要諦をズバリ言っていたのでしたが、それが今ようやく実現しそうですね。

★というわけで、私は思考コードを共有できる先生方を訪ねて三千里を旅しているわけです。もちろん、ブルームだけが思考コードの条件ではありません。Beyond Bloomの動きはずっとあるのです。ですから、生徒が突き抜ける時、その思考コードも自ら作り直します。もちろん、独りよがりではなく、正当性・信頼性・妥当性のアイデンティティ問題は常にモニタリングしていきます。

★そのためにも、多面的な評価を活用する必要があります。その多面的な角度から見ることによって、気づきが新たに生まれるからです。そして、この作業は、自分の顔を1人では見ることができないという限界を超えることで、この評価こそ自己存在を形成するのに必要です。評価なんていらないなんて時々耳にしますが、自己の存在を見つめ豊かにしていく評価は必要です。オンラインになってゲーミフィケーションの発想も盛り込まれるようになりましたが、ゲーミフィケーションはヴィゴツキーの最近接発達領域をリフレクションする評価が組み込まれています。

|

« ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(23)本格的なPBLの時代 突き抜ける人類としての自分へ① | トップページ | ポスト・コロナショック時代の私立学校(119)アサンプション国際小学校 ノー3密空間はニュートンの創造的休暇PBL! »

創造的破壊」カテゴリの記事