ポスト・コロナショック時代の私立学校(125)聖学院の伊藤豊先生の本来的存在への回帰、この時だからこそ。
★聖学院がかかわり支援して30年以上経つメーコックファームは、この新型コロナウィルスの猛威に困窮に陥っています。パンデミックは、施設のあるタイ北部山岳地帯にも及び、貴重な財源である宿泊事業を停止せざるを得ない事態においこんでいるのです。
★そこで、もう10年以上聖学院タイ研修旅行チームを率いている同校教頭の伊藤豊先生は、支援募金活動に立ち上がりました。聖学院の生徒やOB、関係者にこう呼びかけたのです(伊藤先生のfacebookは友だち以外には公開されていませんが、大事なメッセージなのでここで共有させていただきます。伊藤先生、無断引用お許しください)
(毎年、伊藤先生は、静岡で行われるシンポジウムでタイ研修の本来的な意味について講演をしてきました。)
<アノラックさんは言います。「ここはChange mindの起きる場所です」と。
その言葉のとおり、多くの子供たちがここを巣立ち立派な大人に成長しました。そしてここへ戻って来ては、後輩たちのために施しをします。
聖学院のみなさんにとっても、メーコックは今も特別な場所であり続けている思います。みなさんの力を貸してください。
支援募金の手紙が届いていないこともあると思います。
一緒に参加した仲間と連絡を取り合ってください。>
★そして、見事に支援募金は集まりました。伊藤先生は感謝のメールをこう書いています。
<タイ研修旅行参加経験のある聖学院OBのみなさん、そしてタイ研修旅行を支援してくださったみなさんへ
メーコック財団支援募金にご協力くださりありがとうございました。宿泊事業停止による損失分を目標額として募金の呼びかけをしましたが、それを達成することができました。愛情にあふれたメッセージも頂戴しました。感謝申し上げます。
至急送金したいところですが、現在、メーコック財団は再スタートの準備を整えています。現地の受け入れ態勢ができるのを待って送金いたします。今月末か来月始めの予定です。
新型コロナ・ウィルスの影響はこれからも長く続きます。継続的な支援の方法を考えてゆきます。
来週の日曜日に子供たちがメーコックへ戻ってきます。子供たちの未来が明るく照らされるようお祈りください。>
★伊藤先生は、教頭として壮絶ともいえる忙しい仕事をしていることはみなさんもご承知でしょう。そして、思考力セミナーやPBL授業、広報活動など身を粉にして活躍しています。今回のオンライン学習にも挑戦しています。
★そんな中で、遠くの仲間のために、オール聖学院とともに本来的な教育出動をしました。
★この時だからこそこの伊藤先生とオール聖学院の本来的な行動力をここに記録しておきたかったのです。なぜ本来的なのか、私が説明するまでもないでしょう。もうみなさんと共有できると思います。
★伊藤先生は、毎年、タイ研修の後、生徒のレポートを編集し、記念祭(聖学院の文化祭)などで販売しています。もちろん、売り上げはすべてメーコックファーム財団に寄付します。
★今回の緊急事態宣言で、外出自粛となり、多くの人々が、エモーショナル、フィジカル、ソーシャルが重要だと意識しました。しかし、ソーシャルの面で、意識を超えて、さらに奉仕活動に身を投じるのはとても勇気のいることです。
★聖学院は、「コンパッション」という言葉を大切にしていますが、今回それが実行に移されたのです。今年もレポートは出版されます。感染拡大の第2波第3波も世界同時的に予想されています。レポートが出版されたらお知らせが同校のサイトなどで公開されると思います。ぜひ購入してタイやミャンマーの子供たちの痛みを共有し、それが遠い国の話ではないことも共有し、社会課題を自分事に、自分事を社会課題にといっしょに意識していきましょう。
※)レポーtについては、大学通信オンラインでも紹介されています。→こちらをご覧ください。
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