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2020年5月25日 (月)

ポスト・コロナショック時代の私立学校(103)ノートルダム学院小学校のオンライン授業の意味

★ノートルダム小学校のオンライン授業は、小学校1年生から6年生まで実施しています。日本全国の小学校では、まだまだ高学年でもオンライン授業の環境が整っていないところが多い中、全学年実施しているというのは、アフターコロナの新しい日常の到来に向けて大切なモデルになるでしょう。

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同校サイトに入れば、毎日のように、新しい学校の日常のシーンを見ることができます。校長ブログ、行事、オンライン授業が目白押しに並んでいます。

★ノートルダム学院小学校のオンライン授業の特色は、知識暗記ドリル型オンディマンド授業ではなく、対面双方向型オンライン授業です。これによって、お互いに表情をみながら、心のケアや健康状態を確認できます。そして、こんな困窮な情況にあっても、ちゃんとつながっているのだということを確認し合えます。

★テレワークやオンライン授業になって、エモーショナル、ソーシアル、フィジカルの重要性が問われるようになってきましたが、ノートルダム学院小学校の先生方はそこをはじめから毎回授業後、学年団で振り返りのミーティングをしながらモニタリング(メタ認知)しています。

★また、実際の昆虫の卵などを採取してきて、オンラインで生徒と共有しながら、なんの卵なのか話し合うなど、正解を求めるのではなく、そこに到達するプロセスを楽しみ創造性を育む学びを行っています。今回のパンデミックの予測不能な事態で、創造性が重要な能力であるというのは、世界同時的に感じていることです。そこにはやくも挑戦しているのです。

★オンラインですから、五感の制約はありますが、先生方がなんとかイマジネーションでそこを補おうと創意工夫している姿がそこには映しだされています。

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★このように、どの学年でも、生徒のエモーショナル、ソーシアル、フィジカル、メタ認知、クリエイティビティが育まれるようにオンライン授業はデザインされています。また、経験によって知識を広げていくので、その多くは緊急事態宣言解除後学校の授業が重要になりますが、オンラインでも先生方は疑似体験できる創意工夫をして、経験の中から知識を発見し広げていく仕掛けを創っています。

★もちろん、広げるだけではなく、掘り下げて考えていく授業ですが、それは高学年になるにつれて深くなっていきます。

★サイトをみていくと、小6は9月入学について議論している様子が垣間見えることができます。正解のない問題を深く考える授業が展開しています。

★こうして、人間教育と未来スキルと知識を憶えるだけではなく、経験から発見し深めていく基礎力も身につけていくことができるのがノートルダム学院小学校の授業であることが、オンライン授業を通して、可視化されているのです。

★そして、このオンライン授業の応用がオンライン学校説明会にも結びついています。オンライン授業や説明会を行うたびにリハーサルとリフレクションが繰り返されています。この先生方の対話の積み重ねが同校の結束力と教育の質を高めていることは間違いないでしょう。

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