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2020年5月20日 (水)

ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(19)工学院の平方校長 ≪Z世代≫の未来を開く 鬼神のごとく②

★平方先生の発想は、アフターコロナで今回オンライン学習の何が残るのかという<いまここでの計算>とソサイエティ5.0を超える社会構想をどう彫り描くかという<全体のイマジネーション>の両方から生まれています。

★たとえば、入試の領域では、どんどんミネルバ大学形式が採用されるだろうと。それは中学入試に限らず、高校入試や大学入試でもやれるところはどんどんやっていくだろう。当然そこでギャップや格差は生まれるけれど、古い制度が新しくなるには、そのような動きも必要だ。もちろん、民主主義の原理に沿って動くのは当たり前だと語ります。

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★オンライン学習を通して、それはたしかに何人でも語り合えるけれど、ハイブリッドな学習になると、少人数規模の質の高い学びを日本も作っていかなくてはならない。いろいろなことは、今まではある程度多くの人数が必要だったが、オンラインでつながりながら、知恵を出し合えるし、多様な見方もできる。先鋭的なPBL授業がオンラインでお行われるわけだから、海外の学校同様の規模になる必要もあるかもしれない。いずれにしてもハイブリッドのつながりは今後一層重要になっていくだろうというのです。

★C1英語(わかりやすく言えば英検1級レベル)を50%の生徒が達成できる環境を創ってきたけれど、それは民間英語資格試験のためではない。そうはいってきたけれど、本当の目標を生徒と実感を共有すするのは簡単ではなかった。

★しかし、今回、多くの生徒が海外の学校の授業とリアルタイムにつながる姿をみて、これだなと改めて確信できたと。

★グローバルオンラインエデュケーションは、アフターコロナでも残るというより、大きく展開していくことになるだろうと。こればかりは、ICT教育だけではどうにもならない。言語教育とカップリングされていることが肝要だと。

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★学校教育が、社会のネットワークに広がるときに必要なダイレクトスキルを養っている実感がこれからはますます必要になってくる。そして、その社会のネットワーク自体も変わるから、その変化とつながっていくことによって、自分たちも変容できると。

★今までの教育では、18歳で自己変容が止まってそのまま大人になっているケースをたくさん見ているが、これからは、自分と社会は同期しながら変容していく。それには学校自体も共に変化を創っていくネットワークといかにつながれるかだ。そのためには、自分たちにも魅力あるソフトパワーがなければならない。寄らば大樹の陰ではなく、互いのソフトパワーを共有できるポイショニングを形成することだよと。

★中学入試では、まずはパワーカップルの家庭が魅力を感じてくれるかどうか。すでにこの新しい家庭が新しい社会を創っているから、学校と保護者というより、新しい学びの場をともに創りましょうという感覚になっていくだろう。

★米国のチャータースクールやホームスクール、広域制通信高校のエッセンスを一条校でどう生かせるかかな。制度の枠内できることは、まだまだいっぱいある。

★それは何ですか?とたずねると、たとえば、海外留学のときの単位認定の枠内は、別に海外の地に行かなくても適用できるはずだよと。リアルな遠隔空間かサイバー上の遠隔空間かの区別はいまのところ制度では差をつける規定はないからねと。なるほど!

★たしかに、センシティブな問題だから、すぐにできるものとできないものがあるけれど、リアル時空とサイバー時空のハイブリッド活用はアフターコロナも生かせる。そのことは抽象的にはみなわかっているけれど、具体的にはとなると、実際にオンライン学習経験を積んだところでないとピン行いかもしれないなあと感じました。

★八王子という都心に比べて地理的条件がよくないという制約があったから、その制約をどのように解消するか知恵をしぼってきたが、ハイブリッド時空を活用することで、それは解消できるのではないかというわけです。

★そして、海外の良質な教育ネットワークとつながるとき、C1英語とこれはまだハイブリッドインターだけで行っているが中国語は重要だと。当然ICT教育は必要だけれど、その先にコンピューターサイエンスやデータサイエンスとのつなぎが待っている。そのときに、そこのネットワークでは中国語も必要になっているはずだというのです。

★それから、公衆衛生や医療関連、薬学の仕事はますます重要になってくるから、サイエンスマスはます重要になる。その際に、教科書の枠内だけでやっていてはダメだと。工学院では保健体育科と家庭科の教員が協働して新しい家政学をつくっている。もともとhome economicsとは、家族単位でサバイバルできるスキルを身につける発想があったはずであると。

★ネットワークは、分散グローバルサプライチェーンでもちろん補完し合わないといけないけれど、最低限エモーショナル、フィジカル、ソーシアルを家庭で維持できるシステムが必要で、スマートシティの前にスマート家政学が必要。パワーカップルはそこに気づく高感度な未来質感を持っている。共感し合える仲間と学校を創り変えていかなくてはというのです。

★バイオテクノロジーは必要で、SDGsをさらに加速してパワフルにするには、生態系と新社会構想をカップリングできる新しいバイオテクノロジーが必要。生態系とコンピュータサイエンスは、まさに医療、薬学、心理学、哲学などが統合された学びが必要になるんだと。教科横断的な教科を前提にしてただつなぐではなく、教科が融合されているニュー家政学、ニューバイオテクノロジー的な学びの場が必要になる。STEAMも超えるかもしれないのだと。

★こうして、Z世代が、学校で学んでいるとリアルタイムに世界の幸せのために影響を与えらえる発想を出し合えるグローバルプラットフォームが出来ていくだろうというのです。

★グローバルオンラインエデュケーションの拡張に立ち臨むには、制度設計の変更を行っていく活動も一方で必要だけれど、いまここで教育出動できるリアリティもあるのだtごいうことです。

★平方先生の今行っている教育出動は、新社会構想をすでに実現しながら走っているという感じでした。日々のグローバルオンラインPBL授業やグローバルオンラインエデュケーションの実践が、そのままダイレクトに制度設計変更へのウネリになってくのでしょう。新社会構想とグローバルオンラインエデュケーションが未来の竜巻を生みだしそうな勢いです。

★不動の守護神から疾風のごとく俊敏に動く鬼神へ自己変容している平方先生。21世紀型教育の次のステージが立ち上がり始めました。(了)

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