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2020年5月21日 (木)

オンライン授業進化論(04)まだ見ぬ自己変容を生み出すIN-OUTシート!児浦先生の戦略的思考!

★氷山モデルの水面下の授業の質や教師や生徒の想いを見える化して自己変容型マインドのケミストリーを生み出してしまうオンラインPBL授業の<学習する組織をマネジメント>。それを実践する工学院の田中歩先生の教育出動について前回ご紹介しました。

★今回は、実は同じことを、別角度から生み出してしまう聖学院の児浦先生の戦略的思考の1つ<IN-OUTシート>についてご紹介しましょう。

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★児浦先生は、「今日から使えるワークショップのアイデア帳 会社でも学校でもアレンジ自在な30パターン – 2020/4/13 ワークショップ探検部 (著), 松場 俊夫 (著), 広江 朋紀 (著), 東 嗣了 (著), 児浦 良裕 (著)」の著者の1人。先日、編集チームと著者がコラボしている「ワークショップ探検部」がオンライン読書会『ワークショップのアイデア帳』を開催しました。私も参加。氷山モデルやジョハリの窓に時間軸を加えてさらに発展させた「IN-OUTシート」のオンラインワークショップ読書会をワクワク堪能しました。

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★シートの要領については、ぜひ同書をご購入いただき、ご覧ください。

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★このシートを個人で活用するだけなら、リアルな授業でもできてしまうのですが、オンラインPBL授業で活用すると、まだ見ぬ自分どうしが自己変容を生み出す大きな契機を生み出すのです。

★過去―現在―未来というクロノス時空がOUTの行です。そして、過去のINが常に未来へ向かっては現在に還っていくカイロス時空が脳内で展開するのです。それ自体INです。しかし、それがブレイクアウトルームやグーグルクラスルームで共有されれ、ポートフォリオとしてデジタル化していくと、クロノスとカイロスの生み出す波や響きやあるいは竜巻の時空が自己変容を生み出していきます。

★INの部分は暗黙知だったり、氷山モデルの水面下だったり、フロイドモデルの無意識だったり、ジョハリの窓の自分だけがわかっている領域だったり、ピアジェの経験領域だったりするのです。これを見える化したり形式知化したり、超自我視点に置き換えたり、共感的コミュニケーションの場にしたり、図式化したり、システム化したりするのがOUTの共有ですね。

★リニアな時空であるクロノスとサイクル時空であるカイロスが共鳴音をだしてトルネードや波動を生み出す感じです。自己変容のロゴス化だとか形式知化だとか見える化だとかがおこるわけです。

★田中歩先生の共感的コミュニケーションによる<学習する組織マネジメント>や児浦先生の戦略的思考の<IN-OUTシート>が、オンライン授業の進化ステージの上昇気流を生成するわけです。

★ちなみに、同書は、30のパターンを掲載しています。目次は次の通りです。

 Part 1 アイスブレイク編
01 氏名と使命|互いをもっと深く知る自己紹介
02 心の状態チェック|自分の心と体を整える
03 忍者伝言の術|体を使ったゲームで伝達を学ぶ
04 サークルジャンプ|手をつないで結束を固める
[COLUMN]最初に場を温めることが欠かせないワケ

Part 2 ベーシック編
05[組織強化]協働オブジェ制作|理想のチームを考える
06[組織強化]STOCSタワー|成果を生むチームをつくる
07[組織強化]サークルトス|経験を通して学習する
08[アイデア出し]M&M'Sドローイング|自分の固定概念から離れる
09[アイデア出し]スピードストーミング|成果を生むブレインストーミング
10[アイデア出し]フィールドダイアログ|自然の叡智から起こすイノベーション
11[アイデア出し]問題解決カード|アイデアのかけ合わせで新発想を生む
12[アイデア発展]ストーリーテリング|他者から共感・共創を引き出す
13[アイデア発展]5P CHANGE|アイデアを絞り込み、検証する
14[キャリア開発]IN/OUTシート|自分リソースの棚卸しと将来計画
15[キャリア開発]偉人に学ぶ|リーダーのあり方を考える
16[キャリア開発]14のリーダーシップ|自分と他者のリーダー特性を発見・共有する
[COLUMN]ワークショップで大活躍するツール

Part 3 アドバンスト編
17[多様性]価値観ベスト3|価値観の違いを認め合う
18[多様性]卓上ゴールボール|ダイバーシティの理解を深める
19[多様性]異文化コミュニケーション|文化の異なる相手との意思疎通
20[組織再編]トーキング・サークル|新組織のビジョンに意識を統一
21[組織再編]リーダーズインテグレーション|リーダーとの意思疎通と結束を図る
22[組織再編]コラボ・ペインティング|チームの気持ちを1つにする
23[業務改善]ビジョンチャート|ブレずにプロジェクトを進行する
24[業務改善]アクションコード|プロセスを分解して改善する
25[業務改善]簡易プロセス分析|ボトルネックを見つけて解決する
26[社会課題]つながりとシステム|SDGsを自分に結びつける
27[社会課題]課題解決スキット|新しい社会像を思い描く
28[社会課題]バックキャスティング|SDGsをアクションに落とし込む
[COLUMN]会議室にとらわれないワークショップ

Part 4 リフレクション編
29 Yチャート|WSの学びを今後につなげる
30 ハンドエンゲージメント|参加者全員で学びを共有する
[COLUMN]ワークショップのクロージングで重要なこと

Part 5 Q&A
1.会場の選び方は?
2.事前にどんなアイテム準備が必要?
3.WSを行うときの最適な人数は?
4.席の配置はどうすればいい?
5.チーム分けはどう決める?
6.異年齢や異階層のWSでの注意点は?
7.子ども向けのWSでの注意点は?
8.参加者の心をつかむにはどうすればいい?
9.ファシリテーターとはどんな存在であるべき?
10.参加者のグループワーク中、ファシリテーターは何をしていればいい?
11.参加者のモチベーションが下がっているときはどうする?
12.ファシリテーターが使ってはいけない言葉は?
13.参加者が混乱してしまったら、どうリカバリーすればいい?
14.50人を超える大人数でWSするときは?
15.WS後のフォローアップやアンケートなどは必要?
16.WSの役に立つ参考書籍を教えて!

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