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2020年5月30日 (土)

ポスト・コロナショック時代の私立学校(110)工学院 アップデートするオンライン説明会 ライブ感もいい①

★本日14時から工学院大学附属中学のオンライン学校説明会が開催されました。14:03に田中歩教務主任から説明会始めていますとメッセンジャーメールが入りました。前回視聴したので、今回はいいかなあと思っていました。朝、京都の学校がWeb配信学校説明会を視聴してよ~とメールがはいっていたので、ちょっとズレましたがそちらを視聴しながらフィードバックをまとめていました。あまりにおもしろいので、用意されていた動画(選択方式でたくさんあるのです)を全部見ようと思い(何せWeb配信なので時間的にはゆとりがあります)、いったんランチにしようと、テレワーク70%で、だいぶ体重も増えたため、麻婆豆腐をつくっていました。妻も今はサイバーアーティストなので、たまの土曜日、私がなんて思っていたところです。

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★気づいたのは、14:08。田中歩教務主任とは、2014年に工学院が21世紀型教育を開始した時から、ともにPBLやグローバル教育、STEAM教育、思考コードなどの開発をしてきた仲ですから、前回と全く同じだとメッセージを投げてこないはずとすぐに思い返し、ウェビナー参加しました。今までだと八王子まで飛んでいくのは無理でしたが、ああこれもオンライン時代の新しい日常だなあと思いながらサイバー時空に入り込みました。

★すでに平方校長の熱いキーノートスピーチが始まっていました。校長の話は普遍的な話だから前回と同じだろうと思っていましたが、エッ!たしかに変わらない部分もありましたが、さらにグローバルオンライン教育の話が強烈に語られていました。そして次回詳しく話しますがとラウンドスクエアの教育システムの予告をしたのです。

★さすがだと思いました。というのも、今回のパンダミックは第二次世界大戦以上の世界リスクだという議論もされているくらいです。ラウンドスクエアというのは、その戦後の新しい教育をIB(国際バカロレア)という形でつくったクルト・ハーンが主宰の世界の体験重視のエスタブリッシュな私立学校のコミュニティです。日本では八雲学園と玉川学園と工学院はその認定校です。候補校では啓明学園ですね。いずれもグローバル教育が半端ない学校です。

★ラウンドスクエアというのは、世界では高根の花です。世界では東大など日本の大学の価値は特に突出しているわけではないので、そこを頂点とする学歴社会教育は眼中にありません。もっと本質的なことが重要なのです。クルト・ハーンはユダヤ系ドイツ人の偉大なる教育者で、当然、彼の学校はナチスに従うか廃校になるか抑圧され、彼自身の身が危ないところを、友人のエディンバラ公などイギリス政府に助けられました。そして、イギリスでIBの一号店であるアトランティックカレッジを設立して、世界の教育を救う偉業を果たします。

★そのミッションは、凄まじいものであることは想像に難くありません。そして、クルト・ハーンはIBは公立も私立も問わないし、教育というよりプログラムです。ですから、ナチス時代のことを想い、完璧に自由を確保し、高邁なミッションを実現できる私立学校に注目してラウンドスクエアを創りました。

★ラディカルな平方校長はクルト・ハーンとその想いはシンクロしていたのだと思います。あるいは、時同じくしてイギリスに亡命して対独抗戦を続けていたド・ゴールがBBCラジオ放送で、ナチスと組むヴィシー政権へ抵抗することをフランス国民に呼びかけたときと同じ精神性を持ってリモート学校説明会を行っていたのかもしれません。すごいです。

★このライブ感は、Web配信では、なかなか得難いなあと思って、参加できたことをありがたいと思いました。しかし、このライブ感まだまだ後があったのです。やるな工学院!

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