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2020年5月26日 (火)

ポスト・コロナショック時代の私立学校(105)品川翔英の国語科の教師の挑戦 苦悩と希望の相乗効果

★品川翔英の国語科の先生方とZoomミーティングをしました。現状の情報共有と分散登校後のオフラインの授業とオンラインの授業のハイブリッドPBL授業の見通しについて語り合いました。つい1月前までは、PBL授業の同校スタンダードを生み出すミーティングをし、リアルな時空でしたが、全員でロイロノートを活用しながらミーティングをしていたのですが、1カ月経つや、Meetとロイロやその他のプラットフォームを使い、創意工夫をしたオンラインPBL授業を展開していました。アップデートの速度が速いのに改めて驚愕です。

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★最初それぞれの先生のオンラインPBL授業のスピーチをしていただきました。かなりできていますねと感想をいっても、感想なのでフィードバックになっていません。そこで、世の中の情況とアフターコロナの予測、他校の状況などの情報提供をさせていただいたうえで、首都圏模試の思考コードでどこまでの広がり深さの問いを投げかけているかみんなで確認をしていきました。

★もちろん、学年によって、単元によって違いますが、きちんと意識してA軸からC軸まで生徒の思考力や表現力を広げていく問いを投げかけていることに相互承認ができました。

★また、オンライン授業といっても、ステージに分けると5段階あり、品川翔英の先生が取り組んでいるのはステージ4.0と5.0であることも共有できました。もちろん、オンラインスキルと問いが生徒にどこまで響くかは今後Googleのアンケート機能などを使って検証していこうという前向きの話にもなりました。

★それに、東大や早稲田大学、慶応大学のオンライン授業のステージや筑駒や開成、聖学院などの他校のオンライン授業の情報を共有して、私たちもやるじゃないかという雰囲気も生まれました。

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★そして、先生方のオフラインであれオンラインであれPBL授業の広がりと深さは生徒が自己変容型主体的存在に成長する授業であることも共同主観としてカタチになりました。これは何より重要です。

★とはいえ、いきなりオンラインで双方向の授業を展開している中1や高1の新入生は、やはりリアルにあってから信頼関係が深まるので、6月からの分散登校が待ち遠しいと。これこそ教師の大事な心根だなと感じ入りました。

★ただ、先生方は、たしかに、リアル時空に比べ不自由だからこそ、そこをどうやって工夫したら巧く伝わるのか、動画編集や授業デザインに苦労していますが、それが明らかになれば、今後自分たちのハイブリッド時空におけるPBL授業はさらに質が上がるのではないかと苦悩と希望が相乗効果を生み出していました。これは未来への新しい教育のカタチにつながるでしょう。

★思考コードというかメタルーブリックは品川翔英国語科のものをまずは創ってみようということになったり、オンラインスキルアップを図り、安定的にオンライン進化ステージ4.0以上展開しようということになったり、ケアのスキルを共有していこうということになったり、新しい挑戦も創発されました。

★今後のPBL授業の未知の協働研修は、思考コードや思考スキル、アクティビティタイプ、パターンランゲージなどの複眼参照視点を活用して、生徒と知と心の両方の共感的コミュニケーションが生み出されているか、それによって生徒がどのくらい自己変容しているかなどを検証していこうということになったのです。

★このような得難い教師がいる品川翔英。世界の動きといまここでのPBL授業というダイナミックな環境の中で品川翔英の生徒が大きく羽ばたく姿が目に浮かぶようです。

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