ポスト・コロナショック時代の私立学校(86)聖パウロのオンライン <エモーショナル×フィジカル×ソーシアル>を大切にする①。
★聖パウロ学園のオンライン学習も日々刻々と進化しています。Google MeetやZoom、Google Classroom、Edmodoなどの多様なテレビ会議システムやプラットフォームを生徒の発達段階や教科の特性に合わせて駆使しています。知性や心、身体、絆をリアルな授業で行っているようにいかに再現できるかに挑戦しているのです。
★教科としての知識や思考に関しての取り組みは、オンライン学習でカバーするのはもちろんですが、それだけではうまくいきません。というのも外出自粛でオンラインの中に居続けると、ふだん以上にエモーショナルやフィジカル、ソーシアルの部分をケアする必要がでてくるからです。
★そこはどうしているのだろうと、体育科のオンライン学習を覗いてみると、なんと国語の先生方もかけつけて、ダンスを踊っているではないですか。もちろん、画面越しには生徒のみなさんも踊っています。
★メンタル面やフィジカル面のサポートを体育でしようといのがねらいですが、どうせやるならみんなで楽しもうと。チャットには「先生カワイイ!」とか「カッコイイ!」とか「2階でやっているんですが、大丈夫でしょうか(笑)」とか書き込みも増えていきます。
★そして、このダンスはある壮大なプロジェクトのねらいもあるそうです。それは完成してからのお楽しみということですが、おそらく絆プロジェクトのような広がりになるのでしょう。世の中はテレワークになったり、オンライン学習になることによって、改めて<エモーショナル、フィジカル、ソーシャル>の3要素が重要だということに気づき始めていますが、聖パウロ学園の体育科もいちはやくそれに気づき、生徒と共にオンライン上で楽しんで学んでいるのです。
★聖パウロ学園の先生方もたいはんはテレワークになっていますが、体育科のように先生方が身体を動かして協力し合うスペースは、やはり学校という場がポイントになります。歌って、踊って、音楽をがんがん鳴らしてとなると、在宅でというわけにもいきません。改めて学校の空間の大切にさに気づきました。
★それにスポーツの評価ということになると、画像モニタリングが必要なのは、普段の授業も同じです。生徒と共に踊るデバイス3台と生徒の踊っている姿をモニタリングするための3台のデバイスが設置されていました。かなり大掛かりです。1人で在宅指導というわけには、なるほどいきません。
★この授業を通して教師も生徒も大いに楽しんでいましたが、やはりぽつりとはやく学校に行きたいよ会いたいよと。それは先生も同じだよと以心伝心というか共感的な響きがあふれでたオンライン学習となっていました。
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