« ポスト・コロナショック時代の私立学校(88)聖パウロのオンライン <エモーショナル×フィジカル×ソーシアル>を大切にする③。 | トップページ | ポスト・コロナショック時代の私立学校(90)カリタス女子、横浜創英、横浜女学院、横浜雙葉、横浜共立のオンライン »

2020年5月15日 (金)

ポスト・コロナショック時代の私立学校(89)吉祥女子の遠隔授業の意味

★吉祥女子も「遠隔授業」を行っているし、WEB学校説明会も開催します。このことは中学入試領域において、また当然ながら私立学校にとっても変化のウネリを生み出す影響力を持つという意味があります。

Mps

(写真は、吉祥女子のパートナー・スクールであるMISS PORTER'S SCHOOLのサイトから)

★というのも、同校は自由でアーティスティックな雰囲気を大切にしながらも大学合格実績を着実に飛躍させてきた歴史ある進学校です。とくに遠隔授業をやらずに、課題学習プリントを配布して生徒とメールなどでやりとりをするぐらいのWeb学習で十分であるにもかかわらず、時代の変化への対応力を発揮しているのです。

★しかも、遠隔授業といっても学内で閉じているのではなく、海外の学校とも連携して行っています。同校サイトには、こうあります。

「アメリカのパートナー・スクールMiss Porter’s Schoolの呼びかけで、世界中のパートナー・スクールの高校生たち100人が「招集」され、5月2日から4週間にわたり国際会議を開くことになりました。会議のテーマは「COVID-19のパンデミック」。各分野の専門家から医療・衛生・政治・国際関係・先進技術などの情報が提供され、グループごとのディスカッション、最終週にはプレゼンテーションがあります。吉祥からは高1、2年生あわせて10名が参加しています。初回を終えた参加者から次のような感想が寄せられました。」

★そして、参加者の気づきも発信し共有していますから、ぜひご覧ください。生徒の躍動感が了解できます。

★同校が「遠隔授業」という言説を選択しているのも、それはパートナー・スクールMPSも、“distance learning ”ということばを選択しているからかもしれません。交流するには共通の概念が必要ですから、そういう一貫性があるというのは、さすがです。

★いずれにしても、同校のような進学校が遠隔授業をオンラインでグローバルな領域で行っていけば、他の進学校にも影響を与えることは大です。

★また、今回のような変化に対応する力があるということを同校は示したわけですが、このことは内部のいろいろな部署や連携力がパワーアップするということでもあります。吉祥女子がまた質的に変貌するということでもありましょう。

★どう変貌していくのか楽しみです。

|

« ポスト・コロナショック時代の私立学校(88)聖パウロのオンライン <エモーショナル×フィジカル×ソーシアル>を大切にする③。 | トップページ | ポスト・コロナショック時代の私立学校(90)カリタス女子、横浜創英、横浜女学院、横浜雙葉、横浜共立のオンライン »

創造的破壊」カテゴリの記事