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2020年5月18日 (月)

ポスト・コロナショック時代の私立学校(96)和洋九段女子 オンライン双方向型学校説明会 開催 豊かな<未来教育質感>を保護者と共有。

★先週土曜日、和洋九段女子は、オンライン双方向型学校説明会を開催しました。コロナ禍の今、各学校はWeb配信の説明会を行っています。いわゆるオンディマンド学校説明会です。それが最近、対面双方向型オンライン授業を行っている学校は、説明会もオンライン双方向型にチャレンジしようとしていますが、和洋九段女子は、その先駆け的存在です。

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★新井教頭先生によると、70組超の参加者で、大盛況だったということです。参加者のビデオは基本的にオフで行ったそうですが、アンケート機能を使って「今日のオンライン説明会で何が一番楽しみか」「学校に来られるようになったらどんなイベントに参加してみたいか」などを質問して、参加の機会を丁寧に盛り込んだようです。また、チャット機能を使って個別の質問に答えたり、できるだけ、双方向型になるように心がけたそうです。

★中込校長から全体概要が話される合間に生徒のセッションもあったようです。高1生徒2名(チームすごろくのメンバーで、「SDGs探究AWARDS2019」及び、中2、中3時に参加した「KIRIN SCHOOL CHALLENGE」で受賞歴のある生徒たち)が参加してくれ、新井教頭先生が質問しながら彼女たちの「過去」→「現在」→「未来」へとナラティブな対話をしたそうです。

★はじめから動画を用意しておくのも、もちろんわかりやすいですが、オンラインでこういう対話を行うのは、臨場感も伝わり、参加した保護者には、学校の共感的なコミュニケーションの雰囲気がしみじみ伝わることでしょう。

★それにしても、「中学時代にどのような取り組みをしてきたか、どのような成長があったか?」「オンライン授業を通して何を身につけたか、これからオンライン授業を良くするためにどんなことをしてほしいか?」「世界で大きなマイナスをもたらしたコロナを<プラス>と捉えた場合、今後、日常が戻ったときどのようなアクションを起こしたいか?」などという正解のない深く柔軟に考える問いを投げるとは、さすがです。

★生徒の皆さんも「コロナによって国内の格差があらわになった。中学ではSDGsを世界的な視野で見ることが多かったが、これからは国内におけるSDGsにも目を向けてアクションを起こしていきたい。」とか「コロナによってオンラインでいつでも誰とでも繋がれるという利点がわかった。これを機に海外の方と繋がって<海外におけるSDGsの周知>」をしていきたい。」と即答したようです。

★和洋九段女子の通常のPBL授業では、トリガークエスチョンと言って正解のない広く深く考える問いが投げかけられ、まず個人ブレストで自分の考え、さらにチームで共同編集していきますから、慣れているのでしょう。

★しかし、何より、同校は、農村や企業、NGO、大学などの外部ネットワークとつながる<コネクテッドスクール>を目指して教育をデザインしているため、生徒の皆さんは、世界的視野や問題意識の視座がきちんとできているのでしょう。

★新井教頭先生は、「生徒のみなさんは、早くアクションを起こしたそうな、ウズウズした感じが伝わってきました。家に居続けなければならない環境下で、自分と向き合うよい時間になっているようです」と語っていますが、こればかりは、動画配信ではなく、その場で対話をするから、サイバー上でも響き合うわけです。

★オンライン学校説明会の後は、オンライン個別相談に移行したそうです。

★それにしても、このようなオンライン学校説明会にスムーズに参加する受験生や保護者が増えると、オンライン授業を行っている学校とオンライン授業を行っていない学校とでは、未来教育の質感格差がかなりでてきてしまいます。

★ポスト・コロナというパラダイムが大きく変わる時代、この<未来教育質感格差>はますます大きくなるでしょう。

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