ポスト・コロナショック時代の私立学校(83)ノートルダム女学院 副校長高谷先生との対話 これからの社会に必要なスキルのスキル
★ノートルダム学院小学校、ノートルダム女学院中学校・高等学校は、京都エリアで本格的なオンライン授業を牽引しています。小中校ともWeb配信学校説明会及びオープンスクールも注目されています。このアグレッシブな教育出動の過程で、はやくも新たな気づきをノートルダム女学院副校長の高谷先生は抱いたというのです。それが何であるのか少し対話しようよと。そこで、40分くらいZoom対話を行いました。
★ついこの間まで、これからの社会に必要なスキルというのは、小中高生にとっては、もう少し先の話で、それを見据えて今何をするかという発想だったのが、先生方とオンライン授業を実施し、自らもオンライン会議を毎日のように行ってきて、もう目の前の話になってしまったと実感しているというのです。
★まるで、未来社会にワープしたかのようだというのです。
★たしかに、知識を暗記したり憶えたりしている場合ではないというのは明白になった。考えることの重要性を提唱してきたし、前任校でも21世紀型教育を推進してきた。しかし、それはもう当たり前の話になった。いますぐにでも、生徒は社会で必要とされているスキルを身につけなくてはならないと何かに突き動かされる思いだと。
★しかも、このスキルは、知的なスキルだけではなく、エモーショナル、フィジカル、ソーシャルなど包括的なスキルのような気がしてならないと。実際、それはオンライン授業を行っている先生方と同期しているということです。
★そこで、2017年にマイケル・オズボーン教授らがまとめあげたテクニカル・レポート<THE FUTURE OF SKILLS EMPLOYMENT IN 2030>を丁寧に読み直してみようと。
★そこには、スキル、アビリティ、ナレッジの3つ巴のメソドロジーが重要であることが報告されていたのです。しかもその3つのスキルやアビリヒ、ナレッジは120の項目にわたって分析されているのです。
★この120の項目と私たちが活用している<思考スキル>をきちんと結びつけてまだ考えていないということに気づきました。むしろ小中高でトレーニングしている<思考スキル>は未来のスキルのメタスキルであるのではないかという議論になっていきました。
★このメタスキルとしての<思考スキル>と<未来のスキル>の関係は、まだ日本の教育の世界では明らかになっていないし、関心も持たれていない。しかし、このテクニカル・レポートで扱っているデータは、すでにイギリスやアメリカで統計データとして収集されているわけです。
★改めて、世界標準の発想と日本の教育の発想との違いというかギャップを思い知らされたわけですが、気づいたからには、その奥行きを今後探索しつつ、試行錯誤しつつギャップを埋めるだけではなく、超えて行こうと。
★ただし、このことは煩雑だし難しい話になるから、広報ではそのまま発信するわけにはいかない。むしろ、体験授業の中に埋め込みながら、いずれ教育の市場が求めたときにわかりやすく表現できるように準備をしていこう。そういう対話を続けようということになりました。
★気づきの連鎖が激しいのが、今回の事態でもあります。オンラインミーティングがその連鎖を加速させているともいえるかもしれません。
★ノートルダムグループの奥行きの深さと出来る限りそれを見える化する教育出動は、新しい教育の局面を迎える大きなエネルギニーになるのではないかと感じました。
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