ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(12)21世紀私学人の構想力の時代
★この経済的ダメージと生活世界のダメージのせめぎ合いの局面にあって、テレワークとオンラインラーニングが新たな生き残り方法と新たな社会貢献を生み出しています。つまり、スキルと価値の両方を生み出しています。プレ・コロナの段階では、スキルより価値でしたが、ポスト・コロナはミッション×ビジョン×スキル×ドメイン×フィールド=構想力=価値という関係に変わる予感がします。
★スキルより価値とか、howよりwhyという考え方はあくまで広告言説です。わかりやすくかたるブランド戦略です。要分解的思考ですね、このプレ・コロナは、ポスト・コロナによって、クオリティ戦略に転換するでしょう。クオリティは目に見えないし、わかりにくいですね。要素分解的ではなく化学反応が起こる関係総体主義ですから。しかし、テクノロジーがそのわかりにくさを魅力あるものに表象するようになるでしょう。
★わかりやすさいブランド戦略は、今度はその安っぽさが目立ち始めます。この複雑な世界、奥行きのある世界を感じることができる時空こそがハッピーなのだということに気づき始めているのが、いまここの瞬間でしょう。
★この難局を独自の判断でかつ世界を見据えて社会貢献も視野に入れた構想力を持って教育出動をしている21世紀私学人が、今活躍しています。彼らの言動をリサーチしながら、21世紀私学人の構想力を抽出していきたと思います。
★今のところ、上記の関数式のような感じで、仮説を立てています。
★そして、このような構想力をみな持ちえるとクリエイティブクラスの誕生なのですが、生徒がいきなりここには飛べないし飛ぶ必要もないでしょう。
★将来は、また違う構想力を生み出すかもしれないからです。
★つまり、構想力を生み出す思考力と思考スキルを学ぶことが重要です。社会に出ると各人の構想力はそれぞれのドメインがあるし、そこで身につけた実装スキルやミッションが、ドメインを超えた市場のようなフィールで評価されるようになります。
★個人によって属するドメインや活躍するフィールどが違うので、実装スキルなどは違うわけです。
★小中高時代にその専門的なスキル実装をする必要もないし、時代と共に加速度的に変化しますから、そこにこだわりすぎると、時代錯誤になる場合もあります。
★ですから、いかなるドメインやフィールドでも、そこで新たなスキルや発想を生み出せるメタ思考とメタ思考スキルを学んでおくのが良いでしょう。
★コンピュータを1人ひとり実装できる状況になると、メタ思考とメタ思考スキルの重要性が際立ってきます。
★そして、それが構想力と結びつきます。
★特に<メタ>の部分は、自分では意識できないので、エンパワーメントリフレクション対話(ERD)が必要になります。これがテレワークやオンラインになるとやりやすくなるし、データ化もできます。
★今メディアが喧しく騒いでいる学力格差は、本当はこのメタ思考とメタ思考スキルが体得できるかできないかの格差なのです。
★だから、オンライン授業をやっても、従来の黒板トーク×プリント学習を行っていたのでは、学力格差しかつかないのですが、その格差はどのみち、新しい職業では、論点にならないのです。その学力があってもなくても、新しい職業には就けなくなるからです。
★というのも、今言っている学力は、すでに構造化された情報です。しかし、準構造化された情報や非情報化された構造が重視される時代がやってきています。
★テレワークやオンライン授業という実装スキルの適用を間違えると、とんでもないことになるということなのです。
★そこを21世紀私学人は、回避しようと教育出動しているのです。
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