« ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(19)工学院の平方校長 ≪Z世代≫の未来を開く 鬼神のごとく② | トップページ | オンライン授業進化論(03)オンライン授業進化が学びの質と未来教育の質感を見える化 »

2020年5月21日 (木)

オンライン授業進化論(02)オンライン授業進化論リーダーの登場

★オンラインPBL授業のもっとも先進的な取り組みを自身実践しながら、学校全体のオンライン授業マネジメントを行っているという意味でリスペクトしている先生方がたくさんいます。この両面を実現している先生方は、チームや組織の様々な葛藤やダブルバインドという精神のひっ迫状況をポジティブシナリオプランニングで乗り越える知恵と精神というコンパッションを有しています。ポジティブかネガティブかは、運命ではなく、意志の力だと私は思っています。

Photo_20200521065601

★その両面の知恵と勇気と高感度未来質感を有している先生は上記の写真にある通りです。そして共感的コミュニケーション能力と戦略的アクティビストですね。この間Zoomで長時間対話をさせていただきましたし、これからもさせて頂きたいと思っています。オンライン授業進化論のメモを書いていこうと思ったのは、彼らの知恵や勇気、高感度未来質感、共感的コミュニケーション能力、戦略的アクションについては、ホンマノオト21のいたるところに散りばめられているのですが、一つのトピックでまとめていないのは、もったいないと思ったからです。

★彼らのガイスト(マインドとかスピリットを包括するドイツ語)は、人類の財産です。内村鑑三が後世に残す遺産と称したガイストを継承する先生方ですから、彼らとの対話を通して、残念ながら、私の独断と偏見と稚拙なフィルターで表現せざる得ないのですが、感じた内容をホンマノオト21をご覧になっていただいている皆様と共有したいと思っているのです。

Photo_20200521070601

★かくして、まずはオンライン授業進化論のリーダー5人と対話して、イメージがまとまったのは、上記のオンライン授業のステージの図です。

★今、外出自粛で子どもたちの学びを続けようとしても、なかなかうまくいかない。課題学習プリントの山をしり目に学びの意欲がわかないという話題をメディアは取り上げています。

★しかし、それは、すべての子供ではありませんし、その子供のせいでもありません。そのような受動型の学びを子供たちが行ってしまうのは、そのような学びの環境にあるからです。

★オンライン授業進化論のリーダー、長いのでOnline Learnning Evolutionary Leaderのイニシャルをおって、OLEリーダーと呼ぶことにしましょうか。OLEリーダーも、すべての環境を一気に自己変容型の子供が生まれるオンライン授業にできるわけではないので、そうなるように俯瞰しながら、いまここでの臨床的活動をしています。

★生徒が、パッシブの心的状況、アクティブな心的状況になるのは、学びの環境の影響を受けています。環境の影響を受けている間は、受動的な言動と能動的な言動を行ったり来たり安定しないでしょう。自分と興味と関心のあるものに出会ったとき、能動的になるのは私たちは経験済みです。

★しかし、そんな環境が常にあるわけではありませんから、どうしても抑圧的コミュニケーションになります。成績で縛るという外発的モチベーションを振りまわすことになります。

★OLEリーダーは、この環境を脱しようと組織変革に日々努力しているわけです。上記のオンライン授業ステージでいけば、OLEリーダー自身は自ら自己変容型の段階のオンラインPBL授業を行っています。

★生徒が自己変容型の段階に至ると、いかなる環境でも、自分の思考や感情、行動を突き動かすミッションを見出せます。興味と関心への志向性がそこに存在する根源的な問題を発見する構えにシフトしています。

★放置しておいても、自分でサバイブしたり社会貢献する活動を行うでしょう。実際にOLEリーダーの周りには、Zoomのホストになって、越境的なあるいは起業家的な活動をしている生徒がたくさん生まれています。

★OLEリーダーは、このような自ら経験値を高めてきて生まれた実践知と理論知を、組織内で共有しようという共感的コミュニケーションと戦略的アクティビティを日々駆使しているのです。

★おもしろいことに、オンラインPBL授業は、PBL進化論でもあるという気づきもありました。興味と関心がなくても、そこに新たな興味と関心を生み出し、さらに根源的な問いを発見し、探究していく自己変容型の生徒が生まれる源泉はPBL授業という環境設定が大切だということも強烈に確信できているのです。

★そしてこのオンライン授業の進化のステージは、さらに次のステージがあります。それは、前回のイメージ図にある新社会構想力に昇華するということです。ポスト・コロナは教育が社会や世界とダイレクトに結びつき、そのことによって新しい世界制作の扉を開くことになります。

★OLEリーダーはそのようなミッションを引き受けています。もちろん、それは内側から湧き続ける豊かで頼りになる清涼な息吹です。OLEリーダーの登場。ポスコロナ時代のリーダーでもあります。

|

« ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(19)工学院の平方校長 ≪Z世代≫の未来を開く 鬼神のごとく② | トップページ | オンライン授業進化論(03)オンライン授業進化が学びの質と未来教育の質感を見える化 »

教育イノベーション」カテゴリの記事