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2020年5月 3日 (日)

ポスト・コロナショック時代の私立学校(68)和洋九段女子のオンライン学習&オンライン学校説明会 新時代の学びの環境着々。

5月1日、和洋九段女子は、政府や東京都の正式発表に先駆けて、独自の判断と意志決定で、オンライン学習を6月初旬まで継続することを発表しました。英断だと思います。そして、それができるのは、着々とリアル時空での未来型の学びとサイバー時空上のオンライン学習のハイブリッド学習環境を創る積み重ねをしてきたからでしょう。

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★もちろん、リアルな時空で生徒といっしょに対話をしながら、授業をしたい。生徒に直接会いたいという気持ちがこみあげては、それを抑えながら、生徒の命と学習権を守る使命感に突き動かされて先生方は動いています。

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★日々、オンライン授業の様子が同校サイトではアップされていますが、「5 月11 日(月)からはオンライン授業をさらに充実させます。 1 日の授業時間数を最大 5 時間までに増やし、実技科目も実施していきます。」ということのようです。日々先生方は振り返りをして試行錯誤しながらオンライン学習の質を向上させています。技術も猛スピードでアップデートしています。

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★そういうオンラインでの対話の技術は、オンライン学校説明会というカタチにも生かされることになりました。この間、世の中は、動画配信による学校説明会からオンラインによる双方向型の学校説明会にシフトしようとしていますが、なかなかできないでいます。和洋九段女子は、そこに速やかにシフトすることになります。

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★そして、驚いたことに、上記写真にあるように、学校の特徴を表現するトピックごとに動画を公開もしています。この動画を見るだけでも、和洋九段女子の教育の内容や質の高さ、未来型教育であることが了解できます。

★これまでは、どこも、学校説明会といえば、各学校に足を運び、これら動画の内容に耳を傾けていたものです。しかし、その段階は、動画配信というオンディマンドでできてしまう時代になりました。

★今後、もし学校説明会をリアルな時空のみで行う学校があるとしたら、それはリスクマネジメントや情報の質を問われることになるでしょう。リアルな学校説明会、オンディマンド学校説明会、オンライン学校説明会の多様な表現方法を持っていることが当たり前になっている学校であることが今後は価値ある学校になるでしょう。

★なぜなら、もしそうしなければ、コミュニケーションの姿勢が抑圧的だということを示してしまうからです。うちはうちの理屈があるという姿勢が、今後は受け入れられなくなるでしょう。それは一方通行的な押し付けあるいは抑圧的な態度であるからです。

★どんなに立派なことをやっていても、自己中心的なコミュニケーションは子供たちの命や学習権を優占的/優先的に守っていないことを暴露してしまっているからです。

★オンライン学習、オンライン面談、オンライン学校説明会とリアルな授業、リアルな面談、リアルな学校説明会のハイブリッドな動きができるかできないかは、学校選択の重要な基準となるでしょう。

★そして、それができる学校は、PBL型授業とグローバルな視野とICT教育が土台となっていて、根源的な問いを生徒自身が発見して探究する態度(和洋九段女子のSDGsやつながる教育活動はそれです)が生成されているという教育システムが充実していることを示唆してもいるのです。

★もはや大学入試のための難問を解ける力をつけるだけの押し付け一方通行型暗記ベースの授業は、今回のような世界リスクを乗り越えて、社会貢献ができる人間力を生みだせないことが明らかになったといえましょう。

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