« ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(7)緊急事態宣言拡大発令から10日間 注目記事ベスト20から<いまここ>に現れた大事なコトを読む。 | トップページ | ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(62)工学院の丁寧な共感的オンライン授業。 »

2020年4月27日 (月)

ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(61)森村学園 G高偏差値型学校のWeb学習で旋風を巻き起こす。

★森村学園も、Web学習を行っていくということです。江川校長が頻繁に校長メッセージをアップしています。そこで、校長が自らWeb会議に参加している様子などをアグレッシブに書き込んでいます。基礎学力と言語技術によって大学合格実績を手堅く出してきたすでに確立された学校ですが、佼成女子やアサンプション国際で21世紀型教育の旗を振ってきた江川校長とシナジー効果を生み「未来志向型教育」の実現に邁進している様子がうかがえます。

Photo_20200427153601

(写真及び図は同校サイトから)

★もともとICT教育には熱心に取り組んできていましたから、今回の不測の事態にWebで対応するのはハードルは高くなかったでしょう。受験生の保護者とは、LINEで双方向なやりとりをしていくというチャンレンジもしています。

★PBLや創造的思考にも取り組む構想になっています。

★おそらく、今春の大学合格実績に海外大学が出てきていますから、このような21世紀型教育は必然的な流れだったのでしょう。ちなみに今年の大学合格実績について、同校サイトにはこう記述されています。

 【大学入試結果 Topics】
東京大学 1名(現役)
京都大学 1名(現役)
大阪大学 1名(現役)
東京工業大学 1名(現役)
(国公立大学合計 27名(昨年25名))
自らの進路に対して、生徒一人一人が主体的かつ継続的な努力を積み重ねた結果、東京大学や京都大学を含む国公立大学への合格者数が昨年を上回る27名(現役24名)となりました。また今年は、University of British Columbia(THE世界大学ランキング34位)をはじめ、海外大学に過去最高の10名(現役9名)が合格しました。

★来春神奈川エリアで今以上に注目を浴びるでしょう。

★また、ICT教育のコンセプトに関して、江川校長は、校長メッセージの中でこう語っています。

<2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が「デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation)」を提唱しました。彼は「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と定義しています。森村学園では、ここに教育(共育)を融合し教育デジタルトランスフォーメーションという考え方をもっと導入し、その実現を促進させたいと考えました。
具体的に、中等部・高等部は、ICTを活用した授業やHRを始めます。Microsoft office365やe-pa等を活用し、オンライン授業やHR、課題の配布提出などを行います。私達教員もオンラインで行う授業は初めての経験です。正直、未知な部分が多く、大いに不安を感じていることも事実です。ただ、何も行動せずにじっとしていることより、オンライン授業を行ってみることの方が価値はあるのではないでしょうか。生徒の皆さんと先生方で手に手を取り合って今までの森村の強みを活かし、新しい授業を共に作っていきましょう。その先に「森村学園未来志向型教育」と“Future Ready Skill”(21世紀の社会人素養)」である課題解決力の基礎となる「議論しあう力」、「共同しあう力」、「疑問を逃がさない力」、「創造性」、「好奇心」、「プログラミング的思考」が身につくものと信じています。 >

★「デジタルトランスフォーメーション」がキーワードになっているのが、さすがです。森村グループにはノリタケやTOTOといった世界的な企業も含まれていますが、技術革新の構想力がベースになっています。「デジタルトランスフォーメーション」は、森村家の系譜と親和性があります。

★江川校長のコンセプト作りは、昔から巧みでした。

★自分の主張を押し付けるのではなく、その学校のポテンシャルを見出し、そこに21世紀型教育などと共感できる状況を生み出していくのです。森村学園は、グローバルな視点をもった高偏差値校のグループで切磋琢磨していくタイプですが、その中でイノベーティブな学校として覇権を奪取していくでしょう。

★特に神奈川エリアは、新しい動きをする学校は限られているので、大学合格実績も出せる未来志向型の森村学園は、一気呵成に人気を手にすることになるでしょう。

★まずは、教育地政学的には、桐光、桐蔭、洗足あたりとせめぎ合うと思います。三田国際には先進性という点では全く違う路線なので、スルーして東京都市大等々力とせめぎ合うことになると思います。いずれにしても、田園都市線沿線、大井町線沿線、東急沿線は森村旋風が吹くことになるでしょう。

★したがって、昭和女子大昭和とトキワ松、八雲学園、聖ドミニコ学園の未来志向型教育がその旋風を迎え撃つことにもなると思います。それぞれ独自の教育をますます創意工夫するでしょうから、この3つの絵沿線は、未来志向のゴールデン教育エリアとなるでしょう。

|

« ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(7)緊急事態宣言拡大発令から10日間 注目記事ベスト20から<いまここ>に現れた大事なコトを読む。 | トップページ | ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(62)工学院の丁寧な共感的オンライン授業。 »

創造的破壊」カテゴリの記事