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2020年4月 9日 (木)

ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(30)桐朋女子 口頭試問の授業風景公開 オンライン学習の本当の意味。

桐朋女子が2020年度A入試口頭試問の授業シーンを公開しました。今までは受験志望者限定だったのですから、画期的なことです。同校の口頭試問の授業シーンは、入試のためのものであると同時に、同校のカリキュラムポリシーを知るうえでも大いに役にたちます。そして、同校の合格実績がでる理由が了解できます。

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★今月7日、緊急事態宣言が発令して以来、東京の私立学校は教師も在宅勤務になっています。それゆえ、オンラインホームルームやオンライン学習の環境を早急に整えている学校が多くなっています。オンライン学習とは必ずしもライブ授業だけではなく、課題配信や小論のやりとりなども含めています。

★桐朋女子も当然オンライン学習を進めていますが、最も大事なことは、生徒自身が学び方を学ぶことです。考え方を考えることです。大事な問いを探索し続けることなのです。

★それを生徒が身に着けなければ、オンライン授業をやっても実はあまり意味がありません。というのも、サイバー上で教師と生徒は共にいますが、リアルには別々の時空にいます。したがって、常に教師が生徒を見守りつづけることができません。

★生徒は教師がそこにいようがいまいが、自分で感じて考えて自分で判断しなければならない局面が増えます。

★ですから、学び方を学ぶ機会を準備する必要があります。

★ところが、その準備がなかなかないのも事実です。そんなとき、この桐朋女子の口頭試問の授業シーンを見ておけば、学び方について学ぶ体験ができるのです。オンライン授業のシステムの方法やコツを学ぶ情報はあふれていますが、学び方を学ぶ体験ができる情報、しかもそれが動画になっているというものは希少価値とさえいえるのです。

★ふだん蛇口から当たり前のように使っている水が、世界規模になるとどうなるのか、自然と社会との関係でどんな価値があるのか、人口減少がどんな社会課題を生み出すのか考えていく動画になっています。トピックの「蛇口から出す水」を他のトピックに置き換えても、実は同じように考えていくことができます。

★学び方を学ぶことができる動画なのです。桐朋女子の口頭試問入試を受ける受けないにかかわらず、ぜひご覧いただきたい動画です。桐朋女子の今回の教育出動による社会貢献が、このようなところでも発揮されているのです。

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