ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(21)聖光学院、栄光学園、横浜女学院、横浜創英、湘南学園、サレジオ学院、洗足学園 オンライン学習を表明。
★緊急事態宣言が明日出されるかもしれないという4月6日、中高のサイトでオンライン学習を行うことを表明しているところを紹介しているのですが、意外と少ないというのに驚いています。神奈川どうだろうとざっとサイトを見ていったところ、やはり意外。もちろん、サイトで公開していない学校もあるでしょうが、オンライン学習はある意味その学校の覚悟を示すことだし、不要不急の対応を共有しようというメッセージにもなります。つまり生徒自身の命を守り、他者への感染拡大を防ぐ覚悟。人類愛あるいは隣人愛の教育出動を意味します。
(写真は横浜創英のサイトから。新校長工藤勇一先生のメッセージは、ソサイエティ5.0に対応する未来型学校をデザインするという宣言です)
★さて、神奈川エリアでは、<オンライン学習>という表現をズバリ使っているところは横浜女学院だけでしたが、インターネットやWebで学びを実施していくと発信しているところは次の通りです。
聖光学院 Webを利用した授業
栄光学園 インターネットで配信される課題などを中心とする自宅学習
横浜女学院 オンライン授業を開始します。クラッシー、チームスの利用が主となります。
横浜創英 本校の授業にもとづく学習課題に加え、ベネッセ「Classi」の動画コンテンツ等を活用し、学年・コースに合わせた学習動画を視聴するシステムを整えました。
湘南学園 休校期間中は、インターネットを介したテレスタディの形態での学習を求め、登校日は設けません。
サレジオ学院 休校期間中の学習は、郵送あるいはオンラインを通じて教材を配布し、指示を出します。
★こうしてみると、今まで紹介した学校もそうでしたが、ふだんから未来型教育に力を入れているところばかりですね。
★もちろん、オンライン学習礼賛者ではないでしょう。ただ、授業を教師の手中に収めることに対し相対化できる学校ということです。
★感染症拡大を防ぐために社会距離というのが今重視されていますが、実はこの事態に至っても闇部活を行っているという教師がいることが問題になっていますが、そもそも教師と生徒の密着距離から離れられないケースが過剰だったのが今までの教育でした。
★これは時々、同調抑圧感染を拡散する危険性があったのです。感染症を防ぐにも、抑圧感染を防ぐのも、実は社会距離は大事なのです。オンライン学習は、対面授業のように五感をフルに生かせません。足りない感覚を補うために、いろいろな工夫をするのですが、そうすると、生徒と教師のコミュニケーションの間に媒介物が設定されます。
★その媒介物は、呼吸は維持しながらウィルス拡散を防ぐマスクさながらです。見守る眼差し相対化する自由度が人間存在の成長には必要です。肥料も多すぎると種は芽を出しません。それと同じですね。
★子供の命と知を守ることができる学校はどこか。今こそそれが明らかになる時です。
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