ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(55)日比谷もオンライン授業準備着々。これで全国の公立高校に波及する勢いになるか?
★ここのところ文科省やシンクタンクが調べて、全国の小中高のオンライン授業が5%程度だったりとか、都内では港区しかやっていないとかというのが話題になっています。そんな中、都立日比谷高等学校が、同校サイトで5月7日以降に本格的にオンライン授業体制を進めらるように今は準備していますと発信しています。発信日は4月9日です。
(写真は同校サイトから)
★同校の「オンライン授業実施に伴う環境整備について(お願い)」は、5月7日以降もパンデミックは終息しないことを予想して書かれています。そのため、家庭でデバイスやWifiなどの通信環境を整えて欲しいということをお願いする文書です。
★公平性や効果や生徒のメンタル及びボディヘルスなど問題は多様です。HTHやフィンランドの教育省のように、完璧なオンライン授業ができるかどうかが問題ではなく、そこに向かう過程が大事で、共に未来を創っていきましょうという話でよいのだと思います。
★出来る学校からやっていくと同時に、各自治体ができないところをできるだけ支援するというやり方を早急に進めることです。良し悪しはともかく、日比谷が動けば、他の公立高校も動くでしょう。すでに、都内では10校弱の都立高校がオンライン授業を行っていますから、拍車がかかるでしょう。
★ただ、共に未来を創っていきましょうとはっきり教育現場が語れない理由はなんでしょう。生徒一人ひとりの未来を創るサポートはしますとははっきりいっている学校はたくさんあります。
★その理由は実はとても大事な問題です。ソサイエティ5.0という未来。本当はone of themなのに。それしかないような雰囲気が日本の教育にはあります。明治維新が、多様な近代路線の議論があったのに、他を巧みに排除し、優勝劣敗主義を強引に政府が抑圧的に推進しました。そのときから、日本の近代国家の土台はあんまり変わっていないということかもしれませんね。
★オンライン授業を組み立てていく過程で、そんなことにも気づき、新しい地平が出現するのを期待しています。
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