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2020年4月12日 (日)

ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(31)富士見丘 SGHからWWLへ

★富士見丘学園の理事長補佐・校長補佐である吉田成利先生からメールを頂きました。パンデミックの暗雲立ち込める今ですが、教育出動をするというお話です。3つのポリシーの話がメインでした。

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★ディプロマポリシーの成果として今春の大学合格実績ですが、本ブログで紹介したのは3月10日現在のものでしたから、あれからまた増えたということです。東京外国語大学3名、筑波大学1名、公立鳥取環境大学1名、早稲田大学14名、上智大学10名、国際基督教大学1名をはじめ、卒業生94名としては十二分な成果でしょう。詳しくは同校サイトをご覧ください。

★カリキュラムポリシーとしては、さらなる進化をしたということです。それは、文部科学省より「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築推進事業・カリキュラム開発拠点校」に選ばれたということを示唆しています。同校サイトには、こうあります。

 <富士見丘中学高等学校は、文部科学省より「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築推進事業・カリキュラム開発拠点校」に選ばれました。

この事業は、イノベーティブなグローバル人材を育成するため、高等学校等と国内外の大学、企業、国際機関等が協働してより高度な学びを提供する体制をつくることを目指しています。先進的なグローバル教育を実践する全国の高校から2019年度に10校、2020年度に12校が拠点校として選定され、本校はそのうちの1校として文部科学大臣の指定を受けました。

本校は、2015年度から5年間、SGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校としてグローバル人材を育成する教育プログラムの開発を行ってきました。WWLでは、さらにそれを発展させ、「観光立国における海洋リゾート開発と環境汚染を考える人材育成」をテーマに先進的なカリキュラムの開発と高度な学びを推進する国内外のネットワーク作りを推進して参ります。創立80周年を迎え、「SGHからWWLへ」とさらに進化する富士見丘にご注目下さい。>

★要するに、日本版APコースを創るということだと思います。国際バカロレアのDPコースやイギリスのAレベル、米国のAPという制度は、日本とは違いかなり踏み込んだ高大接続システムです。高校段階で、大学1,2年のレベルの学びを行うわけです。

★もちろん、それぞれ特色があります。DPだと世界の大学との接続が広範囲に可能な優れた学びのプログラムだと高い評価を得ているし、イギリスだとギャップイヤーがあって、大学は3年間ですから、高校時代から哲学や経済学、ダンス、ドラマなど専門的な領域に踏み込む学びがなされています。他の国だと大学1年で行うような内容になっているわけですね。

★米国のAPは、そのコースの学びの単位をとると、大学に進んでから互換されますから、さらに先に進むことができます。当然、大学レベルのコースになっているわけです。どこの大学でもよいというわけではなく、コンソーシアムを組んでいる大学どうしでという条件がありますが、今はかなりの大学の数がメンバーになっているコンソーシアムができています。

★日本では、まだそこまでの高大接続システムはありませんから、WWLコンソーシアムの取り組みは、ここにチャンレンジするということになりそうです。名実共に未来を拓くモデル校の集団というわけです。富士見丘はその1校/全国22校に認定されたということなのです。

★そして、この新型コロナウィルス感染増大防止のために、全国の学校が休校になっていますが、同校はオンライン学習を行っていくということです。これについては、本ブログで紹介しました。そちらを参照してください。ZOOMではなく、Teamsを活用するそうです。

★アドミッション・ポリシーとしては、今春の生徒募集は大成功で、大幅に入学者は増えたということです。昨年までは、帰国生が国内の一般生より富士見丘の価値を知っていたのですが、少人数のハイクオリティ教育を実施し、破格のグローバル教育も展開し、慶応、上智、ハワイ大学などとの高大連携プログラムも充実していて、なおかつ国内外の大学合格実績がしっかりでるようになっているということは、国内でも広く認知されるようになりました。

★ますます人気が高まるのですが、少人数教育ですから、一気に難しくなる可能性もあります。ポスト・コロナショック時代に目を向ければ、大人数の生徒募集を行っているところは苦戦します。少人数だから、世界リスクに、今回のように俊敏に機敏に動けるということがあります。困難な時代だからこそ、富士見丘の果敢に挑戦する教育出動は得難いものになっていくでしょう。しかも、その実践はモデルとして、全国の中高に情報が提供されるという、貢献もしてしまうのです。

★自己利益より他者利益が、個人の力だけではなく協働力がますます大切になってくる時代の到来です。富士見丘の教師と生徒が、その地平で希望のリーダーシップを発揮していくことになるでしょう。

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