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2020年4月12日 (日)

ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(33)聖学院 圧倒的な<教育出動力>。100本の授業動画一挙公開。

★この難局を乗り越える時、ガタガタ言わずに、四の五の言わずに、やらない理由を並べずに、圧倒的スピードで100本の授業動画を創り上げて明日13日から在宅の生徒に配信するオンライン学習を整えた聖学院。その圧倒的<教育出動力>に誰もが感服しないはずがありません。

★外出しないで、家にこもる状況をつくりあげることが命を守ることであり、それが世界を救うことになる。何が大事か。Only One for Othersの精神の発揮こそ最優先順位事項であると覚悟を決めたときの聖学院の動きは圧倒的。

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★それにしても、本当に思い切ったことをやったものです。生徒は驚きますよね。自分たちはこんなに授業を受けていたのか受けるのか。日々の積み重ねがいっぺんに見える化されてこんなに自分たちは学んできたし学ぶのだと。

★いつもだと、一週間のうちに、聖学院のキャンパスでは、中1~高3まで合わせて200時間くらいの授業が展開しています。積分するとすごい学びの活動時間が繰り広げられています。しかし、1人ひとりは、日々6時間くらいの授業です。微分的に暮らしていると、その凄さがわかりませんね。

★かりに計算しても、一学年だと、30時間強の授業ですから、生徒自身は聖学院全体で学びの活動量がどのくらいなのか意識することはないでしょう。ところが、今回は100時間の授業が画面に立ちあがるわけです。圧巻です。いつもだと同じ授業を3つ以上のクラスで行うでしょうから、リアル時空だと300時間以上回せるパワーがあります。

★しかも、生徒にとっては、おそらく他学年の授業を見ることができるはずです。そうなると、聖学院のカリキュラムは、今後自然と飛び級のようなシステムが生まれてしまいますよね。大学のように、単位を先にとれてしまうわけです。そんなことをやるかやらないかはわかりませんが、そのようなチャンスを開いてしまったわけです。

★だいいち、文科省も生徒が学習内容を理解したら授業不要と言っているぐらいです。ということは、動画授業でどんどん理解していったら、単位の先取りができてしまうということですね。あるいは、最初はゆっくりとって、エンリッチメントな学習をして、高2からアクセルをふむなんてこともできるわけです。

★生徒が自ら学びをデザインする場こそが聖学院ということになります。もちろん、以上は私の妄想ですが、聖学院ならやりかねないなあと。

★なぜなら、今回聖学院の教育出動が俊敏に行えたのは、先生方が一丸となったからですが、その一丸となる場面は動画作りだけではなく、そもそもカリキュラムのモデルチェンジを一丸となって進めていたからです。これは、新型コロナウイルス発生以前から準備してきたものです。どうやらこの<教育出動力>を生み出す教育エンジンが日ごろから着々と進化していたからなわけです。ですから、もしその準備なしに、さあ100本作ろうと旗を振っても、動けなかったかもしれません。リスクマネジメントには、結局日々精進が欠かせないということでしょう。

★というわけで、ただいつもの普段通り授業をやって動画をつくったということではないということでしょう。そのニューエンジン部分であるカリキュラムや授業デザインはどうなっているのか?それはいずれまた21企画部長・国際部長・広報部長というマルチインテリジェンスを発揮している児浦先生にオンラインミーティングでインタビューしてみたいと思っています。

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