ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(58)品川翔英のオンライン学習 急激に進化
★今月、名称変更、共学化した品川翔英は、出港するや新型コロナウイルスの嵐に巻き込まれました。新入生を迎える新しいカリキュラムやPBL型授業の準備に先生方が一丸となってがんばっていたのですが、いきなり今年一年かけてやろうとしていたことを、いますぐにやらなければならない局面にぶつかったのです。
★しかし、だからこそ、先生方だけではなく生徒も保護者も一丸となって立ち臨んでいこうyという機運がふくらんでいます。
★柴田校長は、毎日同校サイトに先生方と生徒の遠隔授業の試行錯誤をオープンにしています。
★柴田校長が見守る中、最初のうちは、配信がうまくいかないどうしようという生徒の質問に丁寧に応える段階から、スムーズに遠隔授業ができるようになり、先生方もテレワークが定着し、オンライン会議までできるようになっています。
★それにしても、その現在進行形の状況を軽やかに毎日発信している柴田校長の存在は、他校と全く違うリーダーシップを発揮しているわけです。
★ある意味、先生方とフラットな関係でありながら、温かく見守り、責任を自分が引き受けたというチーム品川翔英のキャプテンシーを発揮しているのです。何せ、構えずに、日々のブログの中で、さらりと、次のようなメッセージを発信しているのです。
<品川翔英の生徒諸君へ
今、世の中で起こっている大人たちの戦いの様子をしっかり見て、記憶に刻んでください。
そして、今もし自分が30才だったら、40才だったら、50才だったらどのような形で社会に貢献しているだろうか?家族や自分をどう守っているだろうか?と考えてほしいと思います。
現在の社会状況は大変厳しいものですが、皆さんにとってはたくましく生きていく上での貴重な体験、人生の教材となります。
転んでもただで起き上がってはいけません、何かを掴んで立ち上がるのです。そして将来、医師となり、研究者となり、政治家となり、保育士となり、どのような役割でもいいので、社会の一員として、地球人の一員として、世の中を支える人になってほしいと願います。
国家百年の計は教育にあり」という言葉があります。
この状況下、私たち教育職に携わる者ができるせめてものことは、この言葉の意味を改めて噛みしめ、青年たちの教育に当たる責任の重さを形にして社会に還元することだと思います。>
★勇気ある先生方に安心と頼りがいを感じます。先生方もそんな自分に存在価値の尊さを実感していることと思います。まさにGrowth Mindset Schoolのモデルです。
★前任校で、あのトヨタやJR東海のトップ陣とやりとりをした経験は、たしかに他校の校長にはない経歴です。日本のトップ企業の経営者の感覚の酸いも甘いも知り尽くしたうえで、先生方と共に走りながら難局を乗り切る細やかさや気遣いは、新しいリーダーだと思います。
★大きな椅子にドカッと座って指令を出している旧態依然としたリーダーでは、たしかに、この難局は乗り越えられないでしょう。
★1年後品川翔英はどのように成長しているかという期待以上に、日々刻々とアップデートする姿に身震いさえします。
★首都圏の学校の中で、遠くを見据えながら、いまここで自らSNSで発信しながらリーダーシップを発揮していく校長は柴田先生をおいてほかにいないでしょう。
★オンライン学習をかわすか真正面から真摯に受ととめるかで、学校の進化や成長の大きな差がでるということを実感させられる前向きの品川翔英の教育出動力に感動です。
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