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2020年4月 2日 (木)

2021年中学入試を読み解く準備(11)武蔵野大学中高の迅速な対応 オンライン授業の潮流つくる。

★武蔵野大学中学校・高等学校は、4月13日から完全オンライン授業を開始することをサイトで公開しています。東大が4月20日からですから、それより1週間早く動き出します。この1週間の期間中に多くの中高及び大学がオンライン授業の告知をしていくことになるでしょう。

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★さて、同校の具体的な対応については、サイトをご覧いただければと思いますが、次の箇所だけ抜粋しておきます。

 ① 4月中は登校禁止とし、入学式・始業式は中止します。 学校からの連絡や校長メッセージなどは学校 HP に掲載していきます。
② 授業は「オンライン授業(Teaching)× 教員による質問対応(Coaching) 」とします。
・4月13日よりオンライン授業を開始する予定です。
・生徒は、(a) 朝拝・終礼は Zoom で全員参加すること。 (b) オンライン授業は指定の時間割で視聴し、質問はZoomで担当教員にすること。
・出席確認(履修状況)は、スタディサプリなどの受講状況から判断します。
・新入生に対しては、オンライン授業に関する説明会を事前に実施する予定です。
・保護者面談もオンラインで実施する予定で考えています。
※ 各家庭におきましては、Classi、スタディサプリ、Zoom などの使用のために、インターネッ トに接続できる環境を用意していただきますよう、お願いいたします。なお、詳細につきま しては「オンライン授業マニュアル・授業計画表」をご確認下さい。(4月 10 日配信予定)

★ここで大切なことは、複数のアプリを活用するということですから、おそらく実際には、ラップトップとタブレット(もしくはスマホ)の複数台を教師も生徒も活用して授業は行われていくことになるということが示唆されているということです。

★授業をやっている様子をそのままパソコンのカメラで映すと、ホワイトボードの文字などが反対に映ってしまうので、教室でも複数台のPC環境になります。

★いや、一台でできるよと言われるでしょう。もちろん、そうなのです。そうすると、実はテキストなどの作りこみが重要になってきます。授業展開の時間マネジメントが強いられるので、授業デザインがやがてはテレビ局なみになってきます。

★教師の授業力のとてつもない向上が強いられます。

★さすが日野田校長。機を見るに敏です。生徒の命を守り、同時に教師の授業技術とテクノロジー技術とソフトパワー技術の向上を図る。一石何鳥にもなります。

★しかし、もっと重要なことは、これは他校にも大学にもおいて起こることです。すると、

①教育改革や大学入試改革は、一気に進む。制度でごたごたしないで、環境を変えることで。

②小中高大の教師の質向上が進む。

③働き方改革が進む。

④ICT関連企業やアプリなどの企業の経済が活性化する。

⑤クリエイティブクラスがあらゆる産業で増加。

★などの効用がでてきます。ソサイエティ5.0は加速しますね。デメリットなのかどうかは判断しにくいですが、今までのキャンパスの精度体系を変更し、ハイブリッド学習空間が必要になります。これぞ、HTHが語る「エンジニアリングからガーデニングへ」というメタファーに沿うことになるでしょう。

★そして、このガーデニングには、マインドフルネスの動きが伴います。ハイブリッド空間は心身の新たなコンディションイグづくりに挑戦しなければならないからです。

★武蔵野大学中高の日野田校長はこのような世界変容をもたらす存在ということになるわけです。

★そして、ここまでは、GAFAの想定内です。

★一方で、反GAFAの動きも世の中にあるわけです。そこはまだ、どんな動きになるかみえていませんが、パーソナル・ライフテクノロジーへと変化するのではないかと。つまり、モバイルからウェアラブルへ。さらにいうと、モバイルから身体化(zomatization)へ。

★バイオビルダーの登場ですね。。。

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