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2020年4月19日 (日)

ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(44)オンライン学校説明会で中学入試が変わる。佼成女子、聖学院、桐朋女子の動きがヒントか?「共感型入試」がスタートするかもしれない。

★昨日18日、佼成学園女子は、中学入試のオンライン学校説明会を行いました。すでに、第一弾としてメール個別相談は実施したようです。また、同校は13日からオンライン授業も開始しています。そのようなそれぞれの教育活動が有機的に結びついてアドミッションポリシーの局面、カリキュラムポリシーの局面が立体的に構成されています。

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★来週の25日は、聖学院がオンライン学校説明会を行います。やはり、オンライン学習を進めています。オンライン説明会もすぐにできてしまう体制が整っています。

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★おそらく、この動きは加速するでしょう。そして、恐ろしいことに、東京と神奈川の中学入試は、実質2月1日より前に決着がつくことになります。

★今まで、この両エリアは、入試は2月1日から開始するというのが紳士協定で決まっていたわけで、ずっとその慣習は継続していたのです。これは、もちろん今後も続きます。しかし、すでに帰国生入試は、11月くらいから始まっています。帰国生の学校の環境に合わせてそのような特例が認められてきたわけです。

★つまり、帰国生と一般生ではリアルス時空での相違があって、それが認められていたわけです。したがって、この差異を巧みに活用した学校が人気を獲得したという事実は否めません。

★そして、今回はオンライン学校説明会という、サイバー時空を活用できるようになるわけです。ということは、20名くらいのオンライン学校説明会を毎日のように行っていけば、よいわけですし、オンライン思考力セミナーもできてしまうわけです。

★応募者人数が少ないところだと、この動きがすぐにできてしまいます。

★入試自体は2月1日以降ですが、その間にオンライン学習面談などして、ルーブリックに合わせて、各領域はこのくらいクリアにしてくださいね。もし達していなければ、たとえば、知識の領域は、このテキストをやっておいてくださいねと。そして、そのテキストから確認のテストをグーグルフォームでしてしまい。成績をポートフォリオとして学校側は蓄積できます。

★知識理解領域に対して努力することができるとか、ここまでは理解しているということが、2月1日前に了解できます。あとは、書類を出して、2月1日に口頭試問を10分やればいいのです。ミネルバ大学方式でやれば、思考力入試がこれできてしまいます。

★知識理解領域の達成度やそれが仮に足りなくても努力度がわかります。書類では、基本SFCのAO入試のようなものだと、かなり生徒の才能や個性や生き様がわかります。未来も共有できます。そして、口頭試問では、クリティカルシンキングやクリエイティブシンキングの素養や何に好奇心を持っているのかがわかります。つまり、「選抜型入試」ではなく、「共感型入試」の誕生ということです。

★入試時間も、午前から夜まで、受験生の都合のよい時間に合わせられます。なぜなら、オンライン入試だからです。

★このオンライン入試について、どのように準備するかは、各学校がたとえば、桐朋女子の口頭試問のようなセミナーを開始することで可能です。

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★このような準備が、今回のオンライン学習をする学校は準備ができてしまいます。

★かくして、オンライン学校説明会―オンライン中学入試―オンライン学習のラインナップが出来上がるのは時間の問題でしょう。こうなってくると、新タイプ入試が爆発的に拡大しますね。しかも知識理解と論理的・批判的・創造的思考力まで総合的にトレーニングする場が中学入試市場で生まれるわけです。新しい局面ですね。

★もちろん、リアル学校説明会―リアル中学入試ーリアル学習のラインナップも存続します。

★ですから、ハイブリッド学校説明会―ハイブリッド中学入試―ハイブリッド学習というシナジー効果を生みだす私立中高一貫校の新しい学びのシステムが生まれるでしょう。

★ところで、ディプロマポリシーの領域である大学入試はどうなるのか。おのずと、AO入試が前面にでてくるでしょう。中学入試と同じように動くでしょう。学校の成績とかは気にする必要はもうないのです。

★オンラインAO入試ですから、必要なものは、グーグルフォームのアンケート機能で簡単に収集できます。ルーブリックで学部学科によってその偏りの判断は任されるわけです。

★差が付くのは、中高時代のSignature ProgramのようなSプログラムで、どんな探究を行ってきたか、それが研究にどう結びついて、世界貢献できるのかというところになります。

★オンライン口頭試問でいけます。ミネルバ大学形式ですね。もはや大学入学共通テストは不要ということになります。

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