ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(59)聖学院のオンライン学習 自己×世界の変容スキル実装 3Tのシナジー効果あふれる。
★魂の聖学院が、生徒のみならず教師の自己変容、およびそれが世界変容に直結するスキル実装を着々。昨日25日オンライン学校説明会を実施しました。
(写真は、広報部長・21教育企画部長・国際部長児浦先生から)
★聖学院の学校説明会は、リアルな時空で行われている時からその豊かな表現力、参加する保護者の心と響き合う柔らかいマインドであふれていることで有名でした。臨場感という点で、オンライン学校説明会はどうだろうと思っていたのですが、やはりそんな心配は杞憂でした。
★人間のことばの力や表現力というのはメディアミックスによって、リアル以上の迫力やイマジネーションを生みだします。優れた詩や小説がそうなのと同じです。歴史なんてちょっと考えれば誰も過去を見たことがないのに、その歴史物語にのめりこんでしまいます。
★化学記号や地球物理学もそうです。実際には元素記号など、目に見えませんし、重力も見ることはできません。それなのに、化学反応に驚き、宇宙の壮大な無限の広がりに思索を馳せます。
★聖学院のオンライン学校説明会は、そんなイマジネーションが爆発するシナリオになっていたようです。
★それにしても、緊急事態宣言が発令されるやオンライン授業用の動画を300本創っているわけです。しかもオンライン説明会で流されたその授業のオムニバス動画は圧巻でした(児浦先生にそっと見せてもらいました)。
★いきなりTEDばりの化学実験から始まります。そうかと思えば、DJイングリッシュの軽快なポップ授業、迫力があります。深い哲学的な思考スキルをメタ認知する国語の授業ややはり人間の魂は何にも勝ると実感させられるユニークな社会科のマインドフルネス授業。こんなのが300本あるとは!まさに授業はドラマ。生徒も魅了されるのは当たり前です。
★なるほど、オンライン説明会に参加した保護者が次のように語るのは了解できますね。
<オンライン説明会とても楽しかったです。オンライン授業の様子を拝見して熱意のある個性的な先生がいらっしゃるんだなと思いました。外出を気にせずできるようになったら、学校へ伺いたいです。思考力セミナーに子どもが興味を持っていたのでぜひ参加したいです。 >(児浦先生のfacebookから)
★そんなふふうに感心しながら見ていたところ、突然、グーグルフォームで対話しながら収集した生徒の回答を、AIで分析するような革新的な授業シーンが目の前に繰り広げられた時には、あっ!聖学院はテクノロジーの側面も大進化したのだとハッとしました。
★今年ペンシルバニア大学に進む山本くんの2分間インタビューも説明会で流されました。なるほどPBLやタイ研修、カンボジア研修で世界変容への価値観を内面から生む環境があることがわかりました。今回の新型コロナウイルス感染防止のための緊急事態宣言下でも、聖学院の教師の柔らかくたくましいマインドと創意工夫した授業で、また新たな聖学院の顔を見ることができるでしょうと山本くんは語っていました。すばらしい教師と生徒の信頼関係があることも了解できたわけです。
★リアルなホールで行う説明会でも在校生や卒業生のトークはあるのですが、オンラインだとその表情がはっきり見ることができ、目は口ほどにものをいうではないですが、その表情から語っていること以上の奥行きを知ることができるのには驚きました。それに2分間インタビューは、考えてみれば、海外大学に進学する生徒は徹底的にトレーニングされています。TOEFLのIBTやミネルバ大学のオンライン思考力入試(もちろん英語でです)などでは、必須のコンピテンシーです。
★英語の授業では、ネイティブスピーカーの先生とのインタビュー授業があります。その先生はラテラルシンキング(水平思考)のプロフェッショナルですが、こういうところにちゃんと生きているなあと腑に落ちました。
★それにしても、同校のサイトを見て驚きましたが、世界大学100位以内の海外大学をはじめ多くの海外大学に合格している生徒が続出しています。
University of Pennsylvania(米)【11位】
University of Toronto(加)【18位】
University of Washington(米)【26位】
University of California, San Diego(米)【31位】
University of British Columbia(加)【34位】
University of California, Davis(米)【55位】
Boston University(米)【61位】
University of Southern California(米)【62位】
Carleton College(米)
Grinnell College(米)
Fordham University(米)
Syracuse University(米)
Art Center College of Design(米)
Lake Forest College(米)
北京外国語大学(中)
★強烈ですね。
★そうそう、話は、AIをはじめとする教育テクノロジー実装の話でした。このような聖学院の世界変容のマインドに教育テクノロジーが加わり、それは足し算ではなく、掛け算としてケミストリーが学内で生まれているということが見えた瞬間だったのです。
★どうりで、Apple経由のデイザイン系の広告代理店のスタッフから、本間さん聖学院さんすごいことになっているんですって、なんか今までの人気校を圧倒するトルネードが生まれているらしいじゃないですか、詳しく教えてくださいと聞かれるわけです。
★そのときには、えっ?すでに起きているじゃないですか?それ以上何が起きているの?と逆に聞きました。すると、エっ?本間さんも知らないんですかとドヤ顔された覚えがあります。緊急事態宣言発令の前の話です。
★今、なるほどと実感しました。児浦先生にメールで具体的に何が起きているか聞いてみましたが、もう少しお待ちくださいということでした。でも、もう少しお待ちくださいということは、学内でトルネードが起きていますよという暗号です。解読はお任せしますということでしょう。なんかワクワクします。
★聖学院の教育は、Talent×Tolerance(才能×寛容)の土台は豊穣でした。そして、今回オンライン授業のオムニバス動画から見え隠れする教育テクノロジーによって、3T=Talent×Tolerance×Technologyのトルネードのシナジー効果がさく裂しているのでしょう。
★3Tはクリエイティブクラスという、新しい産業構造を生み出す人材誕生の条件だと世界の社会学や文化人類学の学問領域では以前から語られています。あのGAFAもTalent×Technologyは揃tっているけれど、Toleranceはなかなかと。そこでマインドフルネスを研修などで取り入れているのでしょう。
★こうして、聖学院は最新の教育イノベーションと豊饒なマインドが、生徒の創造的才能を生み出す最強の教育を創り出しているということでしょう。いったいそれはどうやって?そこはもう少し待ちたいと思います。
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